経済

インベスターZ|役に立つ経済や投資の話が勉強できる漫画!

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インベスターZとはどんな漫画?

『インベスターZ』とは、『ドラゴン桜』の作者で知られる三田紀房による投資をテーマとした漫画。『モーニング』(講談社)にて2013年から2017年まで連載。その後2018年7月にはテレビ東京のドラマ25「インベスターZ」として深夜0時57分から放映開始。

おそらく、投資をテーマとした漫画の中で一番面白いといっても過言ではないでしょうか。さらに面白いのが、実際の企業や登場人物が出てきたり、イラストをもとに解説してくれていたりして、わかりやすく楽しく経済や金融についての知識や考え方が学べます。本当にこれから投資を始めようかなと思っている人などにおすすめできる漫画です。

私はお金と場所がなく、漫画喫茶やレンタルなどで読みましたが、すでに完結していますので、全巻まとめ買いして投資家のバイブルとして家の本棚に飾っておく価値が十分にあります。また、友達などに投資について教えてと言われた場合、一番先にこの漫画をすすめます。

設定が面白い

主人公は財前孝史。本書の題名である「インベスター」は投資家という意味で「インベスターZ」というタイトルになっています。

主人公である財前は創立130年の超進学校・道塾学園に、トップで合格。この中高一貫校の中学1年から高校3年までの各学年トップの生徒だけで組織された伝統的な部活である「投資部」に半ば強引に入部させられる。この投資部は、公にされておらず密かに活動しており、彼らの使命は「資産3000億を運用し、年間8%以上の利回りを生み出すこと」。なんと、その投資の運用益で学校の運営費をまかなっており、当校の学費は無料となっている。

かなり強烈なインパクトのある設定ですが、投資の意味すら知らない中学生が日々の出来事や先輩の言葉から投資のノウハウを吸収していき、成長していく様が面白く、読者も一緒に勉強していける点がこの漫画の醍醐味だと思います。

ためになるエピソードや名言が豊富

本編には、改めて考えさせられるような名言やエピソードがたくさん出てきます。気になったものを少し紹介させていただきます。

つまらない映画を観て、何分で出てくるかゲーム

この投資部には、新人にあえてつまらない映画を観せて、何分で映画館から出てくるかを計るという伝統的なゲームが出てきます。要するに「つまらない映画を観る」ことを「時間の損失」と捉え、自分の意思で損切りできるかという、損切りの考え方を理解させるためのゲームです。私だったら、もうお金を払ってしまっているからといって、最後まで観てしまいそうです。。。(これは投資で言う塩漬けですね)

『古い人が死なないと新しいものは生まれない』

宇宙は太陽を中心に、地球をはじめとする惑星が太陽の周りを回っているという地動説。今では授業でもそう習うほど、一般的に知られています。

これは16世紀に天文学者のコペルニクスが唱えた説で、それまでは、地球が中心にあり、他の天体が地球の周りを公転しているとする天動説が一般的でした。しかし、このコペルニクスが主張した地動説は彼が生きている間には、まったく信じてもらえず、天動説を地動説にひっくり返すのには100年かかったと言います。つまり、それまでずっと信じてきたものから、別の新しいものを受け入れることは、それほど難しいということです。

ビジネスの中でもよくあることで、古き良き会社の伝統を守り続けるがゆえに、時代の変化に合わなくなってきたことに気づかず、業績不振に陥ってしまうという、いわゆる大企業病もこれに当てはまりますね。昔から会社を成長させてきた社長ではなかなか再建できず、外部の新しい社長に代わることによって、やっと会社が改革されるということはよくありますよね。

『美人の隣に座れるのは・・・美人に告白した男だけだ・・・』

美人の隣に座れるのは、単にイケメンではなく、「声をかける」という行動を実行して、告白した男である。つまり、自分では到底相手にされないと、頭で考えるより、先に行動する人間が勝つということを表した言葉です。

これは恋愛の世界ですが、投資の世界やビジネスの世界でも同じことが言えます。成功の可能性があるにもかかわらず、頭で考えてやめてしまう人がどれだけ多いかという皮肉ですね。行動に移した者のみしか、巨大な富を手にすることができないということです。

まとめ

『インベスターZ』は、なんとなく投資に興味あるけど、何を勉強すればわからないという投資未経験者から、ベテランの投資家や経営者まで幅広い人におすすめできる投資漫画です。この漫画を面白いと感じる人は投資のセンスがある人かもしれません。漫画なら頭に入りやすいと思いますので、ぜひ皆さんも気軽に読んでみてください。