副業

ハンドメイドサイト、ココナラなどに出品する自分商品の値段の決め方

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自分商品の値段の決め方

最近ではminne(ミンネ)などのハンドメイド通販サイトで自分の手作り雑貨で販売したり、CMので話題のココナラで自分のスキルを販売したりと、個人が簡単に自分のオリジナル商品で商売できる時代です。趣味程度に楽しくやっている人もいますし、副業として仕事の合間にやっている方もいらっしゃるかと思います。

そのなかで困るのが「値段設定」だと思います。周りが出している程度の値段でなんとなく決めている人も多いと思いますが、本当に儲かっているのか、損していないかと、しっくりきていないと思います。またネットで調べてみると、製作かかった材料の2倍3倍の値段で設定するという方法もあったりしますが、ざっくりしすぎて、結局自分で値段を考えなければならなくなってしまいます。そんな人のために、ここでは商品作製にかけた時間(手間)に応じて設定する「マイ時給設定法」というものを考えてみたので、紹介していきたいと思います。


「マイ時給」を設定して計算方法

この方法では、値段を材料費、加工費、その他費用の3つで考えることとします。

  • 材料費
  • 加工費(マイ時給×時間)
  • その他費用(送料など)

材料費を計算する

1個あたりにかかる材料の値段=材料費

まずは、その商品を作るうえでの材料費を考えます。例えば、10個入り500円の材料Aと、5個入り1000円の材料Bをそれぞれ1コずつ使って作るとすると、商品1個あたり250円が材料費になります。このあたりはみなさんやってらっしゃると思います。また、ココナラなどで、自分のスキルやデータなど無形なものを販売する場合は、材料費は基本的に0円です。無形なものを売る場合は、それに費やす時間そのものが材料となりますので、次の加工費のところで考えます。

加工費を考える

マイ時給 × 1つの商品を販売するまでに費やした時間 = 加工費

「マイ時給」を設定する

加工費を考えるに当たり、まずは自分の技術やレベルを考え「マイ時給」として自分の報酬の基準を設定してみましょう。まだまだ自分は未熟で人様にお金をもらう立場でないという謙虚な人は時給500円程度。バイト程度に稼いでみたいと思う人は800~1200円。ある程度実績を作り、自分がクリエイターとしての自信がついてくれば、2000円にしたり3000円にしたりしてもいいと思います。このように自分をランク付けし、設定しておけば、しばらくの間はそれを基準にして、いろいろ値段を考える際に使えて便利です。

マイ時給」を設定したら、次にその商品1個あたりの作成から販売するまでに費やした時間を考えます。そのかかった時間を先ほど考えた自分の時給に当てはめることで加工費を算出することができます。

これが自分の働いた分の報酬だと思ってください。なので、作っている間の時間だけでなく、その材料を買いに行く時間、発送しにいく時間、購入者とのやり取りする時間など、働いた時間をおおよそ算出し、含めてみて下さい。例えばこんな感じ↓

ハンドメイド作品の加工費の考え方

  • 材料を1回買いに行く(1時間程度)あたり30個分程度商品が作れる=2分/1個
  • 10個作るのに作成時間が3時間かかる=18分/1個
  • 1個梱包するのに5分かかる=5分/1個
  • 注文者とのやり取りに割く時間=20分/1個

上記を合計すると「45分/1個」になります。

これをマイ時給1200円に設定したとして換算すると、時給1200円÷60分×45分=900円が加工費となります。

スキル系の商品の加工費の考え方

スキル系のものも上と同じように、その1件の注文に対し自分がどれだけの時間を割くかを考えます。注文者の依頼によって1回1回イラスト提供するような商品であれば、1件当たり、構想、製作や、注文者に受け渡すまでに割く時間を考えます。

一方、1回作成したらそのデータを複数の人に売れる場合は、販売予定数を決めると良いでしょう。例えば、そのデータの作成やその他諸々の時間に5時間かかるものを10人程度に売ることを想定したとします。マイ時給1200円に設定している場合、5時間×1200円÷10人=600円と決めることができます。

その他費用を考える

「その他費用」とは材料費、加工費以外で、販売の運営のためにかかる費用です。送料を商品代金に含める場合はここに入れます。また、運営のために使っている有料のソフトアプリなどがあれば、ここに含めます。例えば、月額で2000円の費用が発生するものがある場合、月に売れる個数をざっくり計算し、1個あたりの商品の費用に落とし込みます。月に20個程度売れるのであれば100円/1個です。特に思いつかない場合は、無理に考えなくても良いです。

材料費、加工費、その他費用を合計すれば値段が決定

最後に、これら計算した費用を合計します。材料費250円+加工費900円+その他経費が100円だったとすると、この商品の設定金額は1250円と決めることができます。

この合計金額が高すぎたりして、まったく見当違いの値段になる場合もあると思います。その場合は、自分の時給を抑えてみたり、使う材料の見直しをしてみたり、なるべく一気に作って1個あたりの加工費を抑える工夫をしたりするなど、試行錯誤してみて下さい。経営者みたいな気分になれます。実際、会社でも、いかに一個あたりのコストを抑えて利益を上げるかということを日々考えているのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。細かいところまで考えて、面倒と思われるかもしれませんが、ちゃんと、これらのことを計算して設定すれば、値段の根拠があるので、自信を持って、売ることができます。しかも時給としてそれにかかる手間に応じて値段を設定をするので、非常に合理的です。ここに載せている計算の仕方がすべてではないので、必ずしもこれが正解ということではありませんが、このような考え方もあるととして参考にしていただけるとうれしい限りです。