副業

フリーランスになる前に考えるべきサラリーマン、会社員として働くメリット

ここ数年で「フリーランス」という言葉をよく耳にするようになりました。サラリーマンを辞め、フリーランスとして働く人が増えているといいます。今回は会社員として働くこととフリーランスとして働くことについて考えてみました。

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フリーランスとは

フリーランスとは、一般に特定の企業や組織に属さず、独立した立場で仕事を請け負う人のことなどを指します。会社員は企業や組織と雇用契約を結びますが、フリーランスは仕事に対して契約を結ぶイメージです。

フリーランスになれば、会社や上司のいいなりではなく、仕事内容から働き方まですべて自分で決めることができます。毎日同じ時間に満員電車に揺られることなく、好きな場所で好きな時間に仕事ができます。しかも成功すれば会社員の比ではない収入を得ることも可能です。たしかに誰しもそんな夢のような生活にあこがれを持つと思います。私もそのうちの一人です。

しかし現実に目を向けると、会社員のように社会保障が十分に整っておらず、すべて自己責任で、病気やトラブルがあれば一気に収入がなくなる可能性もありますし、不安定な面も多々あります。

働いているうちは気づかないかもしれませんが、日本の会社員は、世界的に見てもめちゃくちゃ恵まれた環境で働くことができています。(まだまだ働きすぎな問題はありますが...)今回はそんなフリーランスにあこがれ、会社勤めなんて辞めてやろうなんて思っている人に向けて、サラリーマン、会社員として働くメリットを考えていきます。

余談ですが「フリーター」はフリーランスアルバイターの略だそうです。

サラリーマン、会社員として働くメリットとは

超安定した最低限の収入と生涯採用制度

日本の企業は昔から終身雇用が一般的です。

一度面接で受かってしまえば、問題などを起こさない限り、定年まで会社に面倒を見てもらえます。まれなケースでリストラや倒産などもありますが、ちゃんと働いていれば最低限生活できるお金をもらい続けられることができます。しかも年功序列の体質はまだまだ根強く昇級や昇格もあるため、その収入は10年先、20年先も毎年増えつづけます。

これはフリーランスや自営業の立場からするとめちゃくちゃ恵まれています。自力で10年20年も先もずっと継続して300万、400万、500万と収入を稼ぎ、利益を増やし続けることは容易いことではないのです。

社会保険の充実

会社員は一般に以下の社会保険に加入しています。

  • 健康保険
  • 厚生年金
  • 雇用保険
  • 労災保険

*健康保険、厚生年金、雇用保険の保険料は会社と折半

フリーランスの場合、以下の2つです。

  • 国民健康保険
  • 国民年金

退職金と厚生年金で老後も比較的安心

会社員であれば働いた年数に応じて定年時に退職金がもらえます。さらに年金では厚生年金の対象になるだけでなく、それにプラスして、企業独自の企業年金があるところもあります。

一方、フリーランスは退職金なんてありません。さらに年金は「国民年金」のみになるので、40年間保険料を納め続けた満額の場合でも、月に7万円にも満たないような金額(2018年現在)しかもらえません。よって、会社員よりも独自に計画的に老後資金をためていく必要があります。

納税や保険料など手続きは会社まかせ

会社員は収入にかかる所得税などの税金や保険料は計算する必要なく、会社が計算し自動的に払ってくれます。また年末には「年末調整」があり、必要書類などを添付すれば「給与所得控除」の処理なども会社に任せることができます。

一方フリーランスは、「確定申告」という形で、すべて自分で計算、申告、手続きをしなくてはなりません。この作業は本当に大変で、税理士などに頼むこともできるようですが、結構費用がかかるそうです。

またフリーランスとして働く場合一般的に「個人事業主」という扱いになり、所得区分は「事業所得」になります。事業所得は売り上げ(収入)から「経費」を引いた分が「所得」とみなされその額が課税対象となります。そのため、いろんなものを経費として落とすことができますが、1年間で使った経費の領収書をすべて保管しておき、自分で申請しなくてはなりません。

個人事業主とは株式会社や合同会社などの法人を設立せず、個人で事業を営んでいる人をいいます。個人事業主になるには、税務署への開業届を提出や、各種手続きが必要になります。

生活リズムの安定

会社員は毎日決まった曜日、決まった時間、決まったルーティーンで仕事をするため、生活のリズムが安定します。(良いか悪いかは別として)決まったリズムがあるからこそ、休日の嬉しさがあり、仕事終わりのビールがうまいのです。健康管理もしやすいです。

フリーランスになれば、仕事をいつやってもいいし、ビール片手に仕事をしていても誰からも怒られません。(クライアントがいる仕事は別ですが)自由な分、仕事の管理が非常に難しく、生活のリズムを維持することがとても大変です。

それでも夢がある人はフリーランスになろう

会社員からフリーランスに転向することは、独立することになります。字の通り自分ですべてやらなくてはなりません。孤独な世界で、たとえ人を雇うにしても、人を見る目が必要です。会社員として普通に働いていたほうが、老後まで問題なく生活できる可能性は高く、日本人が大好きな「安定」が手に入ります。しかしながら、高級タワーマンションに住んだり、海外で高級車を乗り回したりする贅沢はほぼ不可能です。

「リスクを負ってでもやってみたい事業がある」「若くてリスクを張れるうちに自分を試してみたい」「苦労してもいいから事業で成功して将来お金持ちになりたい」など譲れない夢がある人はフリーランスへの転向も考えてみても良いと思います。ですが単純に「今の会社で働くことが嫌だ」「副業が調子いいからいけそうな気がする」「楽して億万長者になりたい」などの安易な気持ちで会社を辞めようとしている人は、日本の「会社員」という働き方のメリットを今一度考え直してみてはいかがでしょうか。