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有益な情報の選び方
世の中には「絶対に儲かる」「簡単に誰でも痩せられる」など怪しい話があふれています。しかし、実際はそんなおいしい話が簡単に手に入ることなんてありえません。
「どっからどうみても怪しい、誰がこんな物に引っかかるのか」
と思うような広告があったりしますが、それを怪しいと疑わない人や、欲に負けておいしい話に釣られてしまう人も存在します。騙されやすい人と騙されにくい人で決定的に違うことは「情報選択力」の違いです。ここでいう「情報選択力」とは、世の中に数多ある情報の中から、自分にとって有益な情報を選択し、活用する能力のことをいいます。このことを「情報リテラシー」とも呼ばれたりします。ここでは、そんな簡単に信じてしまいがちな人や、騙されやすい人に向けて有益な情報を選択するコツを考えてみます。
情報元を意識する
100%信用できる情報などほぼないと思ってください。世の中にはまだまだ解明されていないことだらけですし、これまで信じられていたことが、実は間違っていたなんてこともよくあることです。情報選択の基本は、その情報の発信元を意識することです。
例えば、新聞やテレビ番組(テレビ局)であれば、記者が実際に足を運び取材した情報や、番組制作に協力した専門家などの話をもとに作成された情報です。その専門家もまた、世に出ている過去のデータ、論文、資料など何かしらの情報をもとに勉強や研究して、自分の見解として発表しています。すべての情報は追っていくと必ず情報元があり、それを遡るほど信頼できる情報である場合が多いのです。
うわさ・口コミ⇒メディア⇒取材・スクープ⇒情報提供者⇒真実
うわさ・口コミ⇒メディア⇒現代の研究者・専門家⇒元の文献
逆に何かの情報が一般人に広まり、それがうわさ・口コミとして人から人へ語り継がれた情報はどんどん不確かなものだと言えます。(伝言ゲームみたいなもの)
こうして考えると、人から聞いた情報や、ツイッターなどのSNS上の個人アカウントから発した情報、個人が書いたようなブログやインターネットなどの情報は、安易に信用してはいけない可能性があるので、それを理解した上でその情報を受け取ることが大事です。言ってしまえば、このブログもmichimura一個人が書いたものなので、それを理解した上で読んでいただければ幸いです。
よって、文献や引用先など情報元が書いてあり元を辿ることができるような記事は、比較的信用できる情報だと判断できます。
リスクとリターンの関係を理解する
楽して儲かる(実現できる)話など耳にしますが、自分にとってリスクがないのに、たくさんのリターン(報酬や見返り)を手に入れることはありえません。
ありえませんが、仮に簡単に儲かる(ローリスクハイリターンな)話あったとします。そんな話があれば、欲にまみれた人々が押し寄せ、あっという間に、一人当たりの報酬は下がるはずです。
逆に危険な仕事なのに報酬の少ない(ハイリスクローリターンな)話があったとしたら、そんな話、誰も集まりませんよね?だからハイリスクな話には需要が少ないので、その分リターンも大きくなる傾向にあります。
リスクが少ない仕事があれば、誰でもできることなので、それ程度の報酬しか得ることしかできず、大きな報酬を望むならば、それ相当の危険が伴うということなのです。要するに、どんなことも需要と供給のバランスが保たれているということです。
すぐに調べる(または人に相談する)クセをつける
騙されやすい人の特徴として、「純粋で素直な性格で物事を信じやすい点」が挙げられると思います。素敵な性格だと思いますが、世の中には残念ながらあなたのように良い人ばかりではなく、悪い人も存在します。さまざまな人と共存していかなくてはならないのが社会です。過去に詐欺などの被害にあった方は、「この人は騙しやすい」というリストに入れられ、再び狙われ続けるという恐ろしい話を聞いたことがありますが、人の性格やクセはなかなか変えられないということですね。(そんなこといったら元も子もない)
そこで大事なのはすぐに調べることです。インターネットの情報は、すべて正しいなんてことはありませんが、世界中のニュース、事件、商品、人の意見や考え方など、ほとんどすべての情報が存在します。答えがある疑問は数秒で解決することがほとんどですし、ちょっとしたことでも、ほとんどのことはネットで調べるだけで解決できます。
例えば最近仲良くなった人に進められたなにかの商品を勧められた場合、商品名を検索すれば、他に使った人の口コミが書かれているでしょうし、仮に検索しても1件も引っかからないような商品は怪しいと断言できます。
経済を勉強して世の中を知る
自分が騙されやすいと自覚のある人は「経済」を勉強することもおすすめです。「経済」は義務教育で必修科目ではないので、意外にも何も知らずに大人になった人は多いと思います。経済を勉強すれば、企業とはなにか、お金とはなにか、どうやってモノの値段が決まるのかなど、世の中の仕組みが見えてきます。最近では大人のための学びなおしの本が流行っているので、わかりやすく書かれた本がたくさん出ています。また、経済番組を観てみるのもいいかもしれません。経済を知れば、自分に自信がつきますし、人に聞かなくても自己解決できることが増えていきます。
まとめ
以上、詐欺などに騙されないための有益な情報の選び方を考えてみました。通信技術が進み、簡単に調べることができる便利な世の中ですが、詐欺グループなどの騙す側もどんどん巧妙化していると聞きます。そんな悪い人間に引っかからないようにするためにも、信頼して相談できる相手を作っておいたり、自分でも知識を増やしたりして、生活スキルをあげていきましょう。