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令和は激動の時代、今ある職業の半分は無くなる!?
元号も変わって令和の時代を迎えました。令和という時代は、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、ロボット産業、再生医療などの科学技術が飛躍的に進歩していくと言われています。社会が想像も付かないほど便利になる反面、リスクもあります。今ある職業の半分はAIやロボットに取って代わり、なくなってしまうとも言われていますし、時には想定もしていないようなことも起きるかもしれません。
そんな2100年まで生きる可能性がある、激動の時代を乗り越えなければいけない令和生まれの子供たちは、どんな能力を身につけておくべきなのかを書いていきたいと思います。
英語力
日本は少子高齢化で人口が減少してしまうことが明らかになっている今、企業は国内向けの売上だけでは縮小してしまうことも明らかです。今後の企業は今以上に海外向けの売上比率を上げることは必達事項で、海外向けをメインとしたグローバル企業しか生き残れないような時代になるかも知れません。ということは、外国人と当たり前のように仕事中に関わる時代になりますし、そもそも社会では最低でも英語を話せないとまったく通用しないことになっていきます。
小学校の英語教育や大学入試も変わる
2020年からは小学校の英語教育も変わります。3~4年生では「外国語活動」5~6年生では「英語」が教科として必修化となります。また大学入試では、おなじみのセンター試験ではなく、民間の資格・検定試験を活用した「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を評価できる試験体制へと大きく変わります。
このように文部科学省では、現状の英語教育ではこれからのグローバル化に追いつけないと、教育改革を進めたのでしょう。学校の勉強だけでなく、家庭の幼児教育でも英語力は身につくものですので、親子で勉強したり、会話ができたりするといいですね。
倫理的思考力、問題解決力
2020年の新学習指導要領では、英語だけでなく「プログラミング教育」が必修化になります。これは、プログラミングができるようになることが目的ではなく、プログラミング教育を通して、論理的思考力や問題解決力を養うことが目的だということです。これは最初にあげたように、単純でマニュアル的な仕事は、人間がやる必要はなくAIやロボットの仕事です。人間は、目の前の問題をさまざまな要素から論理的に分析していき、AIやロボットなどを駆使してどうやって問題を解決していくか、ということを考える仕事をやらなくてはいけません。自ら考え、解決していく力のある人材を育成していくため、子供のうちから倫理的思考や問題解決力を養わせる必要があります。
コミュニケーション能力
今まで述べたように何も考えなくてもできる仕事は、人間がやる必要がなくなるので、これからの時代は、組織内の人間同士で同じ問題に向かって、解決していくためのコミュニケーション能力が今以上に求められます。いくら倫理的思考ができて頭が良くても、それを相手に表現したり、伝えたりできないと意味がありません。若者同士のコミュニケーションがSNS中心になっている現代では、今後もとても必要な能力だといえます。
また、人間しかできない仕事として、対人サービスがあります、これは、医者や教育者、カウンセラーなど人間と人間同士でないと効果を発揮できないような仕事です。こういった仕事は人間らしいコミュニケーションによって生まれる価値なので、コミュニケーション能力に長けた人が求められます。
自主性、主体性
仕事もそうですが、モノやサービス、技術の進歩など目まぐるしい勢いで世の中が変わっていく時代です。そんな時代のスピードに乗り遅れないよう、受動的な人ではなく、能動的で主体性に長けた人材が求められます。自分で考え、周りと協調し自発的にアクションを起こせるような人です。
そういった能力を育むため、いま教育の現場でも、「アクティブラーニング」というものを取りいれ始めています。「アクティブラーニング」とは教員が一方的に講義する形ではなく、積極的な授業への参加を促す授業や学習法の総称です。具体的にはグループ・ディスカッションやディベート、グループワークなどがそれにあたります。受身中心の教育ではなく、子供のうちから自分から積極的に発信する力を養っておくと、社会に出てからとても役立ちます。
情報リテラシー
情報通信技術の発達によって、わたしたちは膨大な情報量の中で生活しています。その中から、適切な情報を探し、選択し、活用できる能力のことを「情報リテラシー」といいます。今ではSNSの情報拡散効果からも想像できるように、その情報の早さはすさまじいです。もはや、テレビや新聞の情報では遅いくらいです。
2020年には5Gという新しい「移動通信システム」のサービスが始まり、Iot(もののインターネット)が急速に発展するといわれています。今よりもっと、身近なモノがインターネットにつながり、今よりもさらにすさまじいスピードで、膨大な情報に囲まれた生活になると予想できます。そんな時代に取り残されると、情報に騙されたり、人とのコミュニケーションに支障が出てきたりしますので、ますます情報を瞬時に認識し、活用できる情報リテラシーの能力が大事になってきます。
まとめ
以上が、「令和生まれの子供たちがこれから生き抜くために必要な5つの能力」でした。しかし、今後10年後、20年後がどうなっているかなんて誰も想像ができません。もう通貨や紙幣なんて使っていないかもしれませんし、車を手で運転していたことが驚かれる時代になるかもしれません。アメリカや中国はそういった革新的なサービスを実現させることが上手く、日本もモノづくり大国として負けてられません。そんな国際競争が激しくなる中で就職しなくてはならない、令和生まれの子供たちは大変で、今のように無難に大学を出れば就職できるような甘い世界ではないかもしれません。令和で親となった人たちは、こういった子供が過ごす未来を想像してあげながら、サポートしてあげるべきなのかもしれません。