社会に出ると、さまざまな性格や価値観に人と接する機会が多くなります。いま私の職場には、いわゆる「せっかちな人」がいます。その人は考えることよりも先に体が動き、常に早歩きで、いつもばたばたしている印象があります。そういう人は、よく考える前に行動するため、ミスや失敗がありながらも仕事は早くテキパキこなします。
「せっかちな人」をみていて、考えてから動けばいいのにと思う反面、こういう人がビジネスで成功するのかもしれないと感じました。
一方で私自身は真逆で、何事も考えてから行動しないと気がすまない性格で、優柔不断です。そこで、「考えて行動する人」と「考える前に行動する人」では、人生においてどちらが得か考えてみました。
「考えてから行動」する人の特徴
先に私の特徴でもある「考えてから行動」する人を考えてみます。
長所
ミスや失敗を極力避けて慎重に行動し、堅実に成果を出す
このタイプの人は何事も慎重派で、考え込むクセがあり、失敗や後悔を極力しないように行動しようとします。そのため、時間は少しかかるが堅実に成果を出すことができます。
短所
決断が遅くなりがちで、チャンスを逃しやすい
大きなミスや失敗、挫折を避けて保守的な生活をする反面、決断が遅くなってり、実現するのに時間がかかったりします。特にビジネスや恋愛などは、行動力がものをいうため、先人に先を越されてしまいがちです。
私の人生もまさにこんな感じだったので、最近では「思い立ったら失敗してもいいからとりあえずやってみよう精神」で行動するようにしています。
「考えてから行動」する人の向いている職業
これらを踏まえ、考えてから行動するタイプの人は、ミスが許されないような責任感ある仕事に向いています。例えば、お金を扱う経理や会計の仕事、医療関係の仕事や、品質管理の仕事などでしょう。また、どうしたらうまくいくか、失敗した原因は何か、熟考しトライアンドエラーを繰り返しながら成果をあげる研究者や技術者にもむいているでしょう。
「考える前に行動」する人の特徴
次は「考える前に行動」する人を考えてみます。
長所
フットワークが軽くチャンスに恵まれ、決断力がある
このタイプの人は考えるより先に行動しするため、多少のミスは気にしないポジティブな人が多いように思います。いろんなものに興味を持ちフットワークが軽いため、チャンスに恵まれ、大物になる可能性を秘めた人物です。特にビジネスや恋愛などでは、その行動力がものをいい、ビジネスで一攫千金を果たしたり、異性にすごくもてる傾向にあります。
短所
ミスを恐れず行動してしまい、失敗することも多々ある
反面、ミスが多く、回りに迷惑をかけたり、取り返しの付かないような失敗をしてしまうこともあるかもしれません。しかし、その小さな失敗を恐れず、行動する精神は私にはないため、うらやましくもあります。
「考える前に行動」する人の向いている職業
このタイプの人は決断力やリーダーシップがあります。フットワークを求められる仕事や、先導を切るような仕事に向いているのではないでしょうか。人を雇う側に立ち、先導を切って従業員を引っ張る経営者や、芸能人、スポーツ選手などはこのタイプが多いと思います。また、現場主義である接客関係の仕事や、足で稼ぎ信頼関係を築づいていく営業職なども天職でしょう。
まとめ
以上、2つのタイプの人間について考えてみました。どちらも良い面と悪い面があり、どちらが得かではないような気がします。大事なことは自分がどんな人間かを把握し、良い面を活かしながら、悪いところは努力で補っていけばいいのではないでしょうか。私自身も自分の優柔不断な性格が嫌で、最近ではやりたいことを何事もチャレンジしてみるよう心がけています。(心がけるのが遅かったのですが...)
今見てくれている人がまだ若いのであれば、自分の性格に合った仕事に就くことが大切です。若いうちはたくさん失敗できますので、いろんなものに興味を持ち、当たって砕けろ精神で生きていると思わぬチャンスが巡ってくるかもしれません。考える前に行動する時と、考えて行動する時をうまく使い分けながら、賢く生きていきましょう!