節約術

意味のある節約をしよう~節約思考術~

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意味のある節約とは

節約」とは、むだを省いて切り詰めることです。前に倹約と節約の違いについて書きましたが、意味合いはおおむね同じなので、ここでは聞きなじみのある「節約」の方を使っていきたいと思います。

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意味のある節約」とはどういうことなのか。まずは、意味のない節約を考えてみます。これはmichimuraが考える意味のない節約であって、人の価値観によって違いますので、こういう意見もあると思って気軽に見てください。

意味のない節約の例

ここでは、節子さんという架空のおばさんの例をご用意してみました。

節子さんはスーパーA店の安売りのチラシをみて、牛乳1リットルパックが1本50円で激安販売していると知りました。徒歩圏内の最寄りスーパーB店では同じものが150円で売っていたので、なんと3分の1の値段です。これは節約になると張り切った節子さんは車で30分かけて激安牛乳を買いに行きました。「お一人様3本まで」と書いてあったのでせっかくなので、3本購入し、ほかにも食品を買って買い物を済ませました。帰り道に感じのよい喫茶店を見つけたので、コーヒー飲んで休憩して帰ってきましたとさ。

さて、節子さんは本当に得をしたでしょうか。ちょっと極端な例ですが、残念な点がいくつもあります。

交通費と所要時間のことを考えていない

牛乳だけで考えれば近くのスーパーB店で買うより100円お得なので、3本買って300円得したことになります。節子さんはこの300円のために往復1時間かけて車で向かった訳です。移動のガソリン代がかかっていることも考慮せず、しかも1時間以上もかけてしまったのです。時間も立派なコストです。時給300円の仕事があっても誰もやらないですよね?

ついで買い戦略にはまってしまった

節子さんは牛乳だけでなく、他の商品も買っています。スーパーでは安くした目玉商品でお客さんを呼び込み、ついでに他のものも買ってもらい儲けるのが一般的なやり方ですので、まさにこのパターンです。

安いからといって消費できない量を買ってしまった

たぶんこれは皆さんもあるのではないでしょうか。安いからといってまとめてたくさん買ったが、結局使わなかったり、賞味期限切れで捨ててしまったり。この節子さんの場合も、3本も買ってしまいましたが、よくみたら賞味期限が結構近く、無理して飲んだものの、1本丸ごと余らせてしまったかもしれません。賞味期限1週間程度の牛乳を普段1週間に1本程度しか消費しないのであれば、いくら安くても1本しか買ってはいけません。

帰りに予定になかった喫茶店に寄ってしまった

今回、最寄のスーパーB店に行けば済んだ話でしたが、予定してなかった喫茶店に行き400円を払ってコーヒーを飲んでしまいました。50円の安い牛乳には飛びつくのに、1杯400円のコーヒーは高いと感じないのでしょうか。

費用対効果を考える

費用対効果とは、ビジネスの中でよく使われる言葉で、字のごとく、費用に対してどのくらい効果があるかをいうことです。例えば企業などがキャンペーンを行おうとしているとき、そのキャンペーンを実行するに当たっての広告費、人件費、交通費などあらゆる費用と、そのキャンペーンの効果を概算し、そのキャンペーンはやるべきかどうかを決定したりするのです。

今回の節子さんの費用はこんな感じです。

ガソリン代(1時間運転)300~400円程度
予定のない出費(コーヒー代)400円+α
所要時間1時間

この費用に対しての節約効果はたった300円です。これでは費用対効果があまりにも、小さく、やらないほうがましです。おとなしく徒歩圏内のスーパーB店に歩いていって、150円の牛乳を1本買えばよかった話です。なにか、節約をしようというときは、それにかかる費用や労力を考えてやるかやらないかの判断をするべきです。

意味のある節約とは

それらをふまえ、意味のある節約とは、節約のために費やした労力以上に効果があるかどうかです。また、年間を通して節約金額が少ないものは気にせず、やらない方が良いかもしれません。苦労して節約して年間500円節約となったとしても、月で考えれば42円程度なので、月に一回50円分無駄なものを買わなければいい話です。苦労して節約する金額ではないですね。次に具体的に、意味のある節約の例をみていきます。

固定費(月額の契約など)を見直す

スマホ代、保険関係、ネットのプロバイダー代、アマゾンプライムなど、毎月固定でかかるお金って大きいです。それらを見直し、安いもの変更したり解約したりする節約です。契約を変えたり、今まで使っていた会社を変更することってめんどくさくて、放置しがちですが、一度、数時間だけ手間をかけただけで、その後の料金がずーっと安くなるわけですから、その節約の効果は抜群です!

嗜好品を抑える

嗜好品といえば、お酒やタバコ、コーヒー、お菓子など。嗜好品はクセになってしまうと、やめられなくなり、お金もかかりがちです。特にタバコは1日1箱吸えば、月に約15000円、年間18万円です。こういった、生きて行く上で、必ず必要でないものは意思によって節約できるものです。完全にやめることが難しければ、量を減らすでも、節約になります。しかも、嗜好品の摂取量を減らすことができれば、健康になる場合だってあるので、健康面でも意味のある節約になりますね。

買い物を集約させ、ポイントやキャンペーンを駆使する

楽天カードTポイントカードの商圏を利用したポイントの活用や、常連のお店のクーポンやポイントを活用するなど、何でもいいですが、利用する店やサービスを集約させると、お得に買い物ができる場合が多いです。

最近だと、QR決済サービスPAYPAYLINEPAYなどの還元キャンペーンがお得だと話題になっていました。手間が少ないわりに、けっこうな節約になります。注意なのはせっかくのポイントや割引を普段買わないものに使ってしまうことです。ポイントが貯まる(使える)からといって、普段食べない肉や蟹を購入するのもいいですが、そこで生活必需品を買えるようになると節約効果もアップします。

使用頻度を考えた、買い方をする

ありとあらゆる節約術を試してみて、苦労して年間10000円節約できたとしても、1回10000円の無駄な買い物をしただけで水の泡です。実は、シンプルに無駄なものを買わないことが一番の節約術なのです。そこで、おすすめなのは「使用頻度を考えて購入することです。michimuraの持論では、使用頻度の高いものはある程度、お金をかけてよいと思っています。例えば、ほぼ毎日身につける時計やカバン、スーツやテレビ、冷蔵庫などの欠かせない家電などです。ムダに高いブランド物や、不必要な機能の付いたムダに高いものでなければ、使用頻度が高く、長く使えるものは元が取れます。

逆に使用頻度の低いものは、特に慎重に買いましょう。よくあるのが私服です。休みの日にたまにしか着ない秋物の服などは、シーズンが終わればすぐ押入れ行きなので、数万で買った服が結局年2回しか着ていないなんてことあるのではないでしょうか。使い続けるかわからないテレビショッピングの衝動買いなどもそうです。その一回のムダな買い物で、コツコツ節約した努力がすべて水の泡になりますよ。

まとめ

以上がmichimuraの考える意味のある節約の考え方でした。余談ですが、この記事を書いている間、自分の親のことを思い出しました。水や電気の使いっぱなしに敏感で、贅沢な生活もせず、節約を気にしていたわりに、テレビショッピングやラジオショッピングでよく衝動買いしていたのです。しかも、値段が高いわりに聞いたことのないメーカーの商品で、実に商品の質が悪く、その後ぜんぜん使っていない無駄なものばかりでした。そういった姿をみて、勉強になった部分もあります。人の価値観はさまざまで、節約も人によってやり方がさまざまですが、皆さんも意味のある有効な節約の方法を見つけてみてください。