経済

【株式運用】サラリーマンは長期運用かスイングトレードがおすすめ

まずはじめに、サラリーマン投資家は「中期から長期運用の投資」には向いていますが、短期売買の投資には向いていません。

なぜなら、一般企業の真面目なサラリーマンであれば、株式市場があいている時間(平日9:00~11:30、12:30~15:00)は仕事中で株価の動向もみれないし、注文も出せないからです。

サラリーマンが冷静に株価が見れる時間帯は、仕事終わりの夕方や、休日なので、相場が閉まっているときなのです。

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昼の時間帯の株取引注意

サラリーマンの唯一の癒しの時間、お昼休憩に株価を見たり、売買する人は多いと思います。しかし、この時間帯は注意が必要です。やはり、この時間帯に株価をチェックする人は多く、取引量が増します。午前中の流れが下落傾向だと、昼の時間帯に見た人たちがつられて売ったりして、売りが売りを呼ぶ状態になりがちです。その場合、たいてい昼の時間帯が一番安くなり、昼過ぎから、落ち着きを取り戻し、上昇に転じるといったことがよくあります。もちろん上昇傾向のときは逆のことがおきたりします。これはまさに感情で売買をしている例のひとつで、感情に流されて売買を行うと、大体負けます。あらかじめ「銘柄別に目標株価を設定」したり、「いくらまで下がったら買う」「何パーセント損が出たら損切りする」などの自分ルールを設定し、その通りに売買を行うと冷静な判断ができるので、おすすめです。

短期売買は極力避ける

株の世界にはさまざまな人がいます。毎日パソコンの前に張り付き、たくさん取引をして利益をだす、デイトレーダーや、最新スペックのパソコンを駆使し、何画面もモニターを見ながら取引を行うプロの投資家、

莫大な資金力で市場を混乱させるヘッジファンドたち...

一方、我々サラリーマン投資家はお昼の30分程度、株価の動きを見て、スマホ1台で取引することしかできないので、短期勝負では、リアルタイムの動きに対応できる彼らに勝てるはずもありません。

しかし、中長期であれば別です。

しっかり会社のことを分析し、ここ数年で伸びそうな会社に長期で投資をするのであれば、こまめに株価をチェックする必要はありません。不労所得で儲けている投資家とは違い、現場で働く会社員であれば、経済の流れや仕組みなどに詳しいはずです。我々会社員は、細かい日々のチャート分析ではなく、こうした会社の分析力や投資センスでプロに打ち勝ちましょう。

サラリーマン投資家は長期投資が基本!?

上で示したように、サラリーマン投資家は短期売買は避け、長期投資で考えた方が無難です。

ただ、個別銘柄で勝負する場合は、投資先の会社の将来性、業績などのファンダメンタル分析をしっかりしていなければ、株価は上がっていきません。事業が衰退していくような会社に投資してしまうと、株価は下がり続けてしまいます。「特に買いたい銘柄や興味のある銘柄がない」「会社の分析なんてやってる暇がない」なんて人は、運用をプロに任せることのできる投資信託系の商品にしましょう。投資信託系の中で特におすすめなのが、「ETF」や「つみたてNISA」、「確定拠出年金(イデコ)」などです。これらなら、個別銘柄の株価を細かくチェックする必要がなく、なんとなく新聞やニュースなどで経済の動向をみながら、日経平均株価やアメリカの株価指標など見ておけばいいので、忙しい会社員の方に特におすすめです。

売買したいなら数ヶ月単位のスイングトレード

せっかく投資を始めたのだから、株式売買も楽しみたいという方におすすめなのは「スイングトレード」です。スイングトレードとは数日間~数ヶ月単位で売買を行うトレード方法のことです。 その中でも、数日間で売買を繰り返すのではなく、サラリーマンは数ヶ月単位ぐらいのスイングトレードが合っていると思います。では、どんなタイミングで売買すればいいのかというと、例えば下記の通りです。

企業決算が発表されるとき

企業は四半期ごとに決算が発表されますので、業績の内容を確認しながら売買する方法です。注意なのが、決算が発表される前後というのは値動きが激しくなる場合があるので、初心者の方は注意です。決算をみて、好決算であれば流れに乗り、業績見通しや前年比がマイナスになってしまったような会社は見捨てるきっかけになります。基本は売上も利益も上がり続けている成長企業を狙って、投資先に検討しましょう。

いいニュースや悪いニュースが出たとき

これは、ニュースの質にもよりますが、致命的な事件が発覚した場合、とにかく株は下がってしまうので、すぐに逃げた方が無難です。

ですが悪いニュースだけど、会社の業績や信頼にそこまで影響がないにもかかわらず、株価が下がっているのであれば、逆に買い時になります。この判断はなかなか難しいですが、普段、ニュースが流れたときに、その企業の株価をチェックしていると、「こういったニュースのときはこう動くんだ」など勉強になりますので、みてみてください。

一年の相場の中で比較的に上がりやすい年末に向けて仕込むとき

これはあくまで一般的に言われる傾向ですので、必ず当てはまるわけではないですが、相場には1年を通して、年末から春にかけては上がりやすく、夏は下がりやすいといった傾向があるので、8月~11月ぐらいの間で仕込み、12月~5月の間で売るなど、1年間の大体の戦略を立てておくと、よいです。

資産運用計画を立てる

なんとなく、投資をやるのではなく、目標と計画を立てて、投資を楽しみましょう。例えば私は定年までの「妄想30年運用計画」をたてています。そんな長期の計画なんて、思い通りにならないと思うかもしれませんが、そのとおりです。絶対なりません!笑

しかし、そのとおりにならなくても、毎年実績を入力していき、計画を修正していくことが楽しくてやっています。そこまでしなくてもいいかもしれませんが、向こう5年ぐらいの計画は立てておくとモチベーションが維持されます。要するに言いたいことは、投資計画を立てて、1年で何パーセントの利益を出すのか、そして結果はどうだったのか。など簡単でいいので計画と1年間のおさらいぐらいはやりましょうということです。

まとめ

以上がサラリーマン投資家が気をつけるべきことになります。

私も仕事が忙しかった時期はほとんど株価が見れず、塩漬け状態で大きな損を出してしまったこともあります。大切なことは、長期目線でモチベーションを保ちながら、仕事と投資を両立させることです。モチベーションが保たれていれば、自然と株価やニュース、世界の動向などが気になるようになり、自然と経済に詳しくなっていくはずです。仕事は大変ですが、将来に向けて楽しみながら資産を運用していきましょう。