NFTゲーム全般

ブロックチェーン・NFTゲームで稼ぐために必要なもの

「Play to earn」(プレイトゥアーン)という言葉を聞いたことはあるでしょうか。ざっくり「遊んで稼ぐ」という意味ですが、現状ブロックチェーンゲームやNFTゲーム(ブロックチェーン技術を使って遊べるオンラインゲーム)で稼げる事例を指して、この言葉が使われる場合が多いです。

仮想通貨ニュースなどで「Play to earn」のことを「P2E」と略して使われているのをよく見まかけます!

では、実際どのようにゲームで稼ぐことができる仕組みになっているのか。実際ブロックチェーンゲームをいくつか手を出している私ができる範囲で説明し展望を話していければと思います。

Contents

ブロックチェーンゲームで稼ぐ方法

現状のブロックチェーンゲームで稼ぐ仕組みとして、代表的なものは以下のような方法があります。

ゲームをプレイして仮想通貨やトークンで稼ぐ

プレイして報酬を獲得する

ブロックチェーンゲームでは、そのゲーム内で使える専用の通貨やトークンが発行されている場合が多いです。この界隈で1番有名な「アクシ―インフィニティ」というゲームでは、プレイを通してSLPという仮想通貨を報酬として受け取ることができます。2021年では一般のプレイヤーでも一日100~300SLPぐらいは報酬として受け取ることができました。その獲得した通貨を日本円換算した額を、「稼いだ」と言うこともできますが、その状態では「〇円分の仮想通貨を持っているだけ」です。厳密には日本円に換金して初めて「利益の確定」になります。

ゲーム通貨の値動きで稼ぐ

さらに、仮想通貨は非常に価格の動きが激しいので、安い時に買って、高い時に売れば、価格差で儲けることもできます。

例えば、まだ流行ってない段階の面白そうなゲームに目をつけて、注目されていないうちにゲーム通貨を買って仕込んでおいて、いざ話題になって通貨の価値が上がった時に売って儲けるという方法です。

ちなみにSLPの2021年の価格を見てみると、高い時で約39円、安い時で約1.2円の時がありました。この値動きをみても非常に激しいのがわかると思います。言うのは簡単ですが、安い時に仕込んで、高い時に売るという行為は本当に難しいので、、経験とトレードテクニックが必要です。

ステーキングをして稼ぐ

仮想通貨にはステーキングというものがあります。一定の期間、通貨などを運営に預ける代わりに、年利何パーセントかの報酬を受け取ることができるものです。銀行の定期預金みたいなものと思っておけば理解しやすいと思います。ゲームの独自の経済圏のなかで、ステーキングできるシステムを採用しているものは多いです。ステーキングは、自分の預ける額が全体と比較して多ければ多いほど報酬が増えるので、少額の投資ではあまり稼ぐことはできません。でも1度預けてしまえば、自動的に定期的に報酬がもらえるので人気は高いです。

ステーキングすると、なぜ報酬がもらえるのかというと、運営側にもとてもメリットがあるからです。多くの人にステーキングしてもらうことによって、通貨が一定期間ロックアップされ、いきなり大口にすべて買い占められるなどのリスクもなく、流通する通貨を管理しやすくなります。

ゲーム内で使えるNFTを売買して稼ぐ

ブロックチェーンゲームでは、そのゲーム内で獲得したアイテムや武器、スキンなどがNFT化されていて、それをマーケットプレイスで、ほかのプレイヤーと自由に取引することもできます。正式リリース前(アルファ版、ベータ版など)から先行してプレイしていると、そこで得たアイテムなどのNFTが、その後、流行った時にプレミアな価値で売買されるといったこともあるかもしれません。

ブロックチェーンゲームでは正式リリース前からゲームで使うNFTの販売イベントを行うことが多く、そこで先行して購入できた人は、その後ゲームが話題になった時に高値で売ることができたりします。

NFTやLAND(ランド)を人にレンタルして稼ぐ

ゲームによっては、自分の持っているNFTを人に貸すことによって、手数料で稼げる「スカラーシップ」と言われる制度が採用されているゲームもあります。現状、ブロックチェーンゲームのNFTの価格は高めです。1つのアイテムで平気で数万円、かなりレアなものだと100万以上したりします。ゲームを有利に進めるにはレアなアイテムを使わなくてはなりません。なので、そういった初期投資ができない人や、お金がかけられない人たちにNFTを貸して、それをつかって稼いでもらい、取り分をもらうといったこともできたりします。

また、メタバースの世界ではランドと呼ばれる「仮想空間の土地」が存在します。これらも現実の土地と同じように人に貸して賃料を得るといったこともできると言われています。

ブロックチェーンゲームで稼ぐために必要なもの

ここでは、稼ぐために必要なものや、能力、心構えなどを紹介していきます。始めようか悩んでいる人はこれをみて、自分は向いているのか、今始めるべきなのか参考になればと思います。

ゲーミングPCなど高スペックなパソコン

どんなブロックチェーンゲームをやるかによりますが、今後、リリースされるいろんなゲームをやっていきたい人はゲーミングPCを持っていると大きな武器になります。低スペックのパソコンやスマホでも対応してるものも存在しますが、まだ、ヌルヌル動いたり、不具合が生じたり安定しない場合が多いので、高スペックパソコンを持ってると持っていないとでは大きく差が付きます。さらにNFT購入イベントなどはアクセスが集中することも多いし、クリックの早い者勝ちでスペック勝負なんてこともあります。

僕は周辺機器あわせて30万ぐらいのパソコンを思い切って買いました!この先5年くらいは安心できるかな?

仮想通貨の基本知識や取引経験

この業界はとにかく新しい言葉や専門用語が多く、情報を集める際にある程度の知識がないと、よく理解できません。ですので、仮想通貨の基本的な知識はあって損はないです。また、ゲームをプレイする中で、通貨を購入したり、送金したりする機会もあるため、始める前にある程度の取引経験があるほうが安心です。

メタマスクなどのウォレット

メタマスクとは、世界中でよく使われている「仮想通貨ウォレット」の1つです。ゲームとウォレットを連携させて、ゲーム内で通貨を使えるようにしたり、何かを行う際の承認処理などにも使われるため、今のブロックチェーンゲームでは、仮想通貨ウォレットが必須のゲームがほとんどです。その中でもメタマスクは後のゲームでもだいたい採用されているので持っていて損はありません。

余裕資金

現状、ブロックチェーンゲームでは初期投資が必要な場合が多く、正直、資金力でゲームの有利不利が生まれてしまっています。今後、ユーザーが増え、業界が盛り上がることによってその敷居は低くなっていくとは思いますが、現状はある程度のリスクを負わないと始めることはできません。

トラブルや運営側の都合で、急に開発終了なんてことが起きると、ゲーム通貨やNFTの価値が一気に「無価値」になります。そんなリスクも普通にあり得ることを理解して始めなくてはなりません。

無理な資金は入れず、“なくなってもいいや”ぐらいの資金で始めないと精神的に悪いです。

情報リテラシーと先見の明

発展途上でまだまだ認知されていないブロックチェーンゲーム業界は、世の中に出まわっている情報が非常に少ないです。リリース前の不確かな情報、噂、フェイクニュースなどがたくさん混ざっているので、変な情報に振り回されることなく、正しく情報を集めたり、精査できる能力、つまり「情報リテラシー」が必須になります。

そして、稼げるようになるために重要なポイントの1つは「先行者になれるかどうか」です。まだ注目されていないものをいち早く見つけ、先行者利益を得ないことには大きく儲けることはなかなかできません。数少ない情報から、“今後ユーザーが伸びる” “今は人気だけど、いずれ廃れていく” “今は注目されてないが、数年後人気が爆発する”など、感覚で判断しなくてはなりません。そういった先見の明がある人は大きなチャンスがあるかもしれません。

物理的に必要なものではないですが、めちゃくちゃ重要です。私自身もネットニュースだけでなく、YouTubeやSNSやディスコードなどを駆使して情報を収集しています。

自己解決力

この界隈は、まだ正式リリース前のゲームばかりだし、業界自体の歴史が浅いので、よくわからない問題が起きたり、急なトラブル、詐欺などもたくさんあります。そんな、問題が多い中で、出まわっている情報も少なく、気軽に聞ける人もなかなかいません。自分で問題を乗り越えなくてはいけないことがよくあります。そんな時、いやになってやめてしまう人も多いと思います。そういったことがあっても自分で情報を探し、乗り越えられる自己解決能力がある人でないと、今のブロックチェーンゲームは気軽に始められるものではありません。

ブロックチェーンゲームを語れる仲間が切実に欲しいです。笑

冷静な感情

このようにトラブルがつきもので、しかもお金が絡んでいるので、問題が起こるとヒステリックになってしまう人も中にはいるでしょう。また通貨の値動きがあまりにも激しいので、今まで貯めていた報酬が数週間で半分の価値になってしまうなんてこともざらにあります。そんないろんな状況でも現実の生活に支障を出さず、冷静な判断のできる人でないとお勧めできません。

現状と今後の展望

現状のブロックチェーンゲームやNFTゲームは、プレイして稼ぐことは可能です。なかには“1か月で数十万儲かった!“ ”ゲームだけで生活できる!“などと言っている人もいますが、それはあくまでも、そのゲームがものすごい注目を浴び、盛り上がっているごく短期間なときだけです。その翌月には価値が半分になったりと、とても収入は不安定なので、一概に簡単に儲かるとは言えません。

また、初期投資がかかるものが多く、まだ正式リリースもされていないのにNFTが高額で取引されているという異常な状態です。厳密に収益がプラスの状態で利益を確定できている人は一部の人だけでしょう。

それでも今後業界全体が盛り上がり、どんどん面白いゲームがリリースされていくでしょうし、新規参入しやすいようになってくれば、ユーザーも増えていくと思います。ただここで勘違いしてはいけないのが、「ユーザーが増えれば増えるほど儲かるようになるか」と言えば、逆です。運営側は、新規ユーザーを獲得したくて、注目させたいからこそ儲かるようにしようとします。ユーザーが増えて、本当にゲームの面白さで人気になれば、たくさん稼げるようにしなくてもユーザーは自然と集まってきます。

もしもドラゴンクエストやポケモンなどの人気タイトルがブロックチェーンゲームになったら、稼げなても、むしろお金払ってでもやりたいですよね!

このことから、ブロックチェーンゲームやNFTゲームは、将来、一般人が簡単に大金を稼げるような状況にはなっていかないと思います。しかし、今後NFTを使ったゲームが一般化され、ゲーム内で敵を倒してお金を集め、実際のお金のようにアイテムを買ったり、使ったりできるような面白いゲームがどんどん生まれてくると思います。ブロックチェーンの技術はゲーム業界をはるかに発展させ、ユーザーを熱狂させるような面白いものや、実際の生活に近いようなおもしろい世界観のものなど、ゲームというものが根本的に進化していくことを期待しています。