生活術

男のステータスにとらわれるな!身の丈に合った暮らしのすすめ

身の丈に合った暮らしとは、自分の年齢、年収、地位、容姿など自分の身の丈に合ったものを選ぶ暮らし方です。これを間違えると、高いお金を出したのに、自分に似合っておらず、恥をかいてしまったり、その1回の高額の買い物によって普段の生活が圧迫されることになってしまったりします。男はいい車に乗り、いい時計をつけ、高いスーツでビシッと決めるのがステータスだ。なんてことも言われたりもしますが、そんな見栄なんて張らずに、身の丈に合った暮らしをしようという考え方について話していきます。

Contents

身の丈に合った暮らしのすすめ

人生はラットレース

ビジネス書のなかでもかなり有名な本である「金持ち父さん貧乏父さん」。その中に出てくる「人生はラットレース」という話があります。まだ読んでいない人は1日でも早く読んだほうがいい良本です。「ラットレース」とはどういうことかというと、家賃やローン、子供の学費などの支払いに追われながら働き続けるサラリーマンのことを表しています。仕事をがんばって昇格や出世し収入が増えたとしても、その分、いい車いい家いい暮らしをするため、支出も増えます。

つまり、いくら稼いだとしても家計は火の車でお金の返済に追われつづける人生だということです。

マイホームやマイカーを背伸びして年収に見合わないものを選んでしまうと、購入した時点で、ラットレースの人生が確定し定年あるいは死ぬまで続きます。

とはいっても、子供のためにもひもじい思いはさせたくないし、少しは良い暮らしをしたいですよね。だからこそ日々の暮らしの中で、見栄を張らず自分の身の丈に合ったものを選ぶことが大事だということです。

オシャレはお金で買えない

トップブランドメーカーに憧れ、いつかがんばって働いて手に入れたいと思う人も多いと思います。しかし、普段、カジュアルな安い服しか買ったことのない人が背伸びして1点高いアイテムを買っても浮いてしまうだけです。そういう人でありがちなのは無理して高いものを買うからといって、そのブランドのロゴの主張が強いものや、デザインが奇抜なものを選んでしまいがちです。結果、ほかのアイテムとバランスが取れず大抵ダサくなってしまいます。特にファッションに言えることですが、高いものを身につければオシャレに見えるものではありません。

若いうちに成功した多額の富を得た人の服装は、めちゃくちゃお金をかけているのに、その人に似合っておらず、ダサく見えてしまうことってありますよね?

私の持論では、オシャレな人の条件は以下のような人だと思います。必ずしもブランドものを身につけることがオシャレにつながるわけではないことをわきまえてください。

  • 身の丈に合ったものを身につけている人
  • TPOに合わせた着こなしができる人
  • 色や形、柄のバランスを組み合わせるセンスを持っている人

男は無理していい車に乗れ!?

「男は若いうちに無理してローンを組み、いい車を買うもんだ。」

かつてそんな時代もありました。最近の若者の車離れでもわかるようにもう現実的ではありません。車を背伸びして買ったはいいものの、それ以外のものにお金がかけられなくなってしまっては本末転倒です。

また、女性にもてるために車を買う時代は終わっています。特に女性は車に興味がない人も多く、たとえ車をカスタマイズしてこだわっていたとしてもわかってくれないし、「へぇー」で終わってしまいます。それなら、身なりを整えたり、デートにお金をかけたりしたほうが確実に効果ありです。

スポーツカーもいい例で、サングラスは似合うような容姿のスポーティな人だと似合いますが、細くて色白のような人が乗ると無理して乗ってる感が出てしまいます。顔の人相、体格、雰囲気でも人それぞれ似合うものがあるので、自分に合うものを選びましょう。

そもそも「高いもの=良いもの」は成り立つのか

安かろう悪かろう」という言葉があるように一般に安いものは壊れやすかったり、質が悪かったりすることがあります。しかし、逆に高いものは本当に壊れにくかったり質のいいものなのでしょうか。たしかに良い材料を使って、品質管理にお金をかければいいものができるので、商品の値段が高いものは良いものといえることはできます。そうはいっても規模の大きい企業であれば、大量に生産ができ、巨大な倉庫や在庫管理のノウハウがあるなど、企業努力によっても十分にコストを抑えることができるので、安いものでも良いものはいくらでもあります。

また、モノの値段には、材料の値段だけでなく、その商品を売るまでにかかる開発費や人件費や企業CMの販促費などあらゆるコストが反映されています。

つまり、ある程度は高いものは品質のいいものと言えることもできますが、値段と品質は必ずしも比例しないということです。

3万のスーツと30万のスーツの違い

スーツを例にしてみます。上下3万円のスーツと30万円のスーツではなにが違うのでしょうか。洋服の青山などスーツの量販店に行けばもっと安いものもあったりしますので3万円のスーツは質も全然悪くありません。正直、スーツの原価なんてほぼ布なので、たかがしれています。代わりにその人に合わせた接客、試着、裾の調整など1着売るのにかかる人件費や仕立ての費用を想定し、商品の値段に反映されています。完全オーダーメイドスーツが異常に高いのはこのせいです。さらにさらに、ブランド物のスーツとなるとそこにブランド料が乗っかります。そして高価格帯の商品というのは数が多く売れないため、生産量も少なく生産コストが割高になる傾向もあります。

よって30万円もするスーツは3万円のスーツより10倍も品質のいい材料を使っているかというと必ずそうではありませんし、10倍長持ちすることなんてことも言えないのです。

大量生産でなくても成り立つ高級車

もう一ついい例が高級車です。トヨタの高級ブランドレクサスは販売店の接客もすごく力を入れていますし、購入するVIP待遇の気分を味わえる納車式がすごいことで有名です。

さすがレクサスだなと浮かれるのもいいですが、その費用も車の購入価格に入っていることを忘れないでください。

もっと極端な例がランボルギーニなどの超高級車です。超高級車のお店が人でにぎわっているところ見たことないですよね。近年日本でランボルギーニの販売台数が伸びているらしいのですが、それでも日本全体で1日1台程度。なぜでそれでも商売が成り立つのか、もう何も言わなくてもわかっていただけると思います。

高くても売れるブランド戦略

でもなぜそういったトップブランドのような超高価格帯商品が売れるのかというと、絶対的なブランド戦略があるからです。例えば「ヴィトン」でも、歴史が長く、上質なもの、唯一無二なデザイン、身に着けていると品位が上がるなど世間の気品あふれるイメージが定着しています。そういったトップブランドはその価値やイメージを守るために、広告費や豪華絢爛な店内、トップレベルの接客、徹底した品質管理など、とても大変で膨大なコストがかかっています。そのため商品は高めに設定されていますが、そのブランドに魅せられた人はたとえ高くても、買う人がいるので成り立つビジネスなのです。

まとめ

特にマイホームや車はローンを組むことになりますし、一度買ってしまうと自由に使えるお金、家計が圧迫されます。収入と支出に差がなくなってくると余裕資金が持てなくなります。新しいことや何かをやろうとするときにも身動きが取れないまま、あっという間に年を取ってしまいます。そうならないためにも、無理のない人生プランを考えましょう。まだ余裕があるうちであれば副業や独立などで収入を増やすことも考えてみてもいいかもしれません。