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投資とはなにか
まずは投資って何なのか、なんとなくわかっているけど...という人も多いのではないでしょうか。
「投資」とは、利益を得る目的で事業などに資金を出すこと。将来の利益のために多額の金銭を投入すること。
企業が使う「投資」とは「新しい製品を開発するために工場に新しい機械を導入する」などのことであり、私たち個人の「投資」であれば「株式を買う」「国債を買う」などが投資に当たります。
どちらにも共通することは、「将来、利益(儲け)を得るために先行してお金を使う」「失敗してしまえば、そのお金は十分に返ってこない」ということです。
ギャンブルと投資の違いは?
一方、ギャンブルといえば競馬、パチスロ、カジノなどですが、投資と違って胴元(主催者側)が存在し、そこが運営して成り立っています。
運営側は儲けを出さなければ、つぶれてしまうので、運営側が儲かるように当たる確立やオッズを決め、お客が離れない程度に当たりを出しています。
つまり確率論で言うと「やればやるほど、負けるゲーム」と言えます。
もちろん、コツや経験によって、負けにくく、むしろそれで生活できるぐらいの人もいるかもしれませんが、ほんの一握りで、ほとんどの人が最終的に負けます。
ただ私は、そこにゲーム性があったり、面白いからこそ人々が熱狂するわけで、エンターテイメントとしては否定はしません。”将来の利益(儲け)を得るために”ではなく、エンターテインメントであって、その「快楽」「スリル」を味わうためにお金を使うことがギャンブルであると私は思います。
投資に向いている人とは?
では、投資に向いている人はどういう人でしょうか。
新しい物、サービスがあると体験したくなる人
例えば、あなたはガラケーからスマートフォンに切り替えたのはいつでしょうか。
スマートフォンが出始めた最初のころは「こんな物、はやらない」「流行が過ぎれば消えてなくなる」なんて言われていましたが、今では爆発的に普及しており、おじいちゃんおばあちゃん、小さな子どもまでもがスマートフォンを使いこなす時代です。
このように、時代と共に技術はめまぐるしく進化しています。なにか新しい最新技術の製品やサービスに興味を持ち、自分の手で触れてみようとか、買ってみようなどと思える人は投資に向いています。
新製品というのは企業が市場を調べ、研究を重ね生み出したものです。企業は時代や顧客のニーズに合わせ、新しいものを生み出し、売上、利益を生み出し続けなければなりません。投資家もそういった柔軟な発想や好奇心で未来には何が流行るか、何が必要かなど先を見通すセンスが必要です。
逆に新しい製品やサービスが出てきたときに、なにも調べようともせず、頭ごなしに否定するような人は、投資には向きません。
落ち着いた、冷静な行動が取れる人
投資で一番の敵となるのは「自分の感情」です。
例えば、1年で10万円分株価が上がった銘柄があったとします。この場合、1年間なにも売買しなければ、10万円儲かります。しかし、株価というのは、どんなに右肩上がりの銘柄でも、その最中には上がったり下がったりを繰り返します。(3歩進んで2歩下がるのようなイメージ)
ですので、「これ以上、損をしたくないから手放したら、上がってしまった」「まだ上がると思って、買ったら下がってしまった」など、感情に左右されて正しい判断ができなくなるものです。結果、変な売買を繰り返してしまい、結局損をしてしまう、なんてことはざらにあります。投資の世界では、自分で決めた目標やルールに則り、ロボットの如く、無感情で売買する人が一番勝てると言われています。
やってみるとわかりますが、自分の決めたルールを守り続けることはとても難しいです。
ギャンブルではなく、資産運用として楽しむことができる人
上の項目で「ギャンブルと投資の違い」に触れましたが、「一夜で大金持ちになりたい」「とにかく今年中に○○万が必要で、投資で増やしたい」といった考えの人は投資には向きません。
完全なるギャンブル思考です。ギャンブルの世界では数分で2倍、10倍、100倍が当たり前ですが、投資では基本的に数%の増減しかありません。
ギャンブル
10万を数分で1000万にすることも可能 ⇒ただ、外れれば元本は0円に
投資(株式の場合)
大きく株価が動いて儲かったとしても数%(100万円で5%増やした場合でも5万)
⇒ただ、元本が0円になる可能性はほとんどない
投資では基本的に長期目線で、数年かけて資産をこつこつと増やしていくことが基本です。そういった資産を運用する楽しみを見出すことができる人はとても向いています。
絶対に余裕資金ではじめること
資産が一夜にして1銭も無くなるなんてことは無いですが、投資というのは余裕資金ではじめることが絶対です。基準としては、仮に0円になってしまったとしても、簡単に立ち直れそうな金額です。(もちろんショックは受けます!人間ですから)
生活が苦しくなるような金額を入れてしまうと、精神的にも不安定になり、家庭を持っている人は家庭崩壊にもつながるので、絶対にやめてください。余裕資金でやれば、精神も安定して、冷静な判断ができます。
いくら投資するべき?
株式投資をやりたい方は、50万円以上あると楽しめるでしょう。
中には5万円で買える株もありますが、銘柄によっては100万以上でないと買えないものもあります。50万円くらいあれば、買うことができる株が多くあるので、選択の幅が広がります。50万円程度あれば、1~3個程度の銘柄が買えるでしょう。
また、十分に資金がなく、「個別の企業の株はどれを買ったらいいかわからない」「日本経済や世界経済などに広い視野で投資をしたい」という方には、国も推奨している「積み立てNISA」や「確定拠出年金(イデコ)」がおすすめです。
毎月5000円など、自分で決めた掛金で投資をはじめることのでき、あとの運用は勝手にやってくれる投資初心者の方にうってつけのサービスです。
とりあえず難しいことはわからないけど、投資をやってみたいと言う人にピッタリです。しかも儲かった利益は非課税という優遇っぷりです。このあたりの記事もそのうち書いていきたいと思っています。
まとめ
以上、投資に向いている人について考えてみました。まずは自分が投資に向いているかどうか。そして投資するにはいくらぐらい必要なのか、少しでもわかっていただければ幸いです。自分の資金やリスクを考えた上で、投資先を考えてみましょう。