私も転職経験者です。今では「転職してよかった」と心から思っています。今回は転職をしようと思ったきっかけや、実際の経験談から、少しでも参考になればと思い記事にしました。
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転職したいが、勇気が出ない人へ
新人の方は目の前の仕事で精一杯で、他社の事情もわかるわけもないので、自分に置かれている環境が良いのか悪いのか、わからない人が多いと思います。中堅の方も「仕事つらいなぁ」と思っていても、1社目がその人の基準となってしまうので、「他のみんなも同じようにがんばっている」思い、必死に仕事続けている方も多いと思います。でも一度、冷静に考えてみてください。
下記の8つのチェックリストにいくつ当てはまるかやってみてください。3つ以上当てはまる人は「転職を考えたほうがいい」かも!?5個以上当てはまる人は「転職すべき」です!
- 休みが少ない(年間休日100日以下)
- 給料が少ない(年収が平均以下である)
- 退職金制度がない
- 定年まで働き続ける自信がない(会社が存続し続ける見込みがない)
- 会社の業績が伸び悩んでおり、社内の雰囲気が悪い
- 社内に気軽に話せる人が一人もいない
- プライベートでは良く食べるが、仕事中はまったく食欲がでない
- 仕事ばかりで自分の時間がない(趣味に打ち込む時間、友達や恋人との時間がない)
私は新卒で入社したアパレルメーカーで4年間営業として働きました。その会社は年間休日(90日以下)が少なく、それでいて残業代が一切出ない、有休も取れない、いわゆるブラック企業でした。なぜ4年も働いてしまったのか、今はそう思いますが、あのころの僕は転職を考える暇もありませんでした。もっと早く冷静になって将来のことをちゃんと考えるべきでした。
最低、何年働くべき?
今の会社が1社目の場合は、最低でも2年は続けた方がいいと思います。2年あれば仕事の1年の流れ、そして会社の雰囲気や人間関係がよくわかってきたころだと思います。また、転職の際の面接でも2年ぐらい働いていて退職理由がしっかりしていれば、悪い印象は持たれません。
私が4年目にして転職を決意したきっかけはこうです。3つ上の先輩の等級が上がったときのこと、お祝いの言葉と共に冗談で「給料上がりました?笑」って聞いたら、月収まで教えてくれました!笑 その額を聞いたときに、急に我に返り、頭の中ではいろんな思いが駆け巡りました、、、
「自分が同じように3年後、昇格してもその程度なのか...結婚もできないじゃん...(その先輩は結婚してましたが!)しかもサービス残業で、休み返上でこんなにがんばっているのに...あと30年以上もこの会社で働けるか?!もう無理...転職しよう...」
ここで初めて我に返り、自分の給料と将来について真剣に向き合いました。ここから私の転職への道が始まりました。
まずは実際に求人を見てみよう
転職が当たり前の世の中になってきたとはいえ、今後の人生を良くも悪くも大きく変えてしまうのが転職です。辞めると決心したとしても、すぐに退職届を出さず、慎重に考えましょう。
転職サイトを活用し情報収集をする
まずはとにかく情報収集から。実際どんな求人が出ているかみるために転職サイトに登録してみましょう。すぐに転職する予定ではない人も、気になった求人をブックマークしておきましょう。募集期間が過ぎてしまっても、その会社が求人を再掲載した場合にお知らせをもらえる機能があったりするので、登録しておいて損はないです。
私が使ったサイトで、おすすめはこの4つ。
- リクナビNEXT
- マイナビ転職
- エン転職
- 転職会議
特によく活用していたのはマイナビ転職とエン転職で、気に入った企業を見つけやすかったです。
僕は転職サイトをメインに活動してました。転職サイトごとで出ている求人がそれぞれ違うので、いろいろ登録していました。お知らせやメールがたくさん来てうっとうしい場合があるので、気になる方はGmailやyahooメールなどのフリーメールを活用し、転職活動用のメールアカウントを作った方がいいかもしれません。
ハローワークに相談
ハローワークでも求人を探すことができます。しかし、求人の質は転職サイトの方が上です。なぜなら、ハローワークは企業側が求人を出す際、無料で掲載できてしまうため、個人でやっているような従業員が数名の会社などもたくさん出ているからです。ただ、ハローワークは転職についての悩みで相談できたり、転職が早期に成功するともらえる再就職手当ての手続きができたりするので、一度は行ってみてください。
職務経歴書を書こう
次に、今までの自分を仕事内容を思い返して、職務経歴書を書いてみましょう。職務経歴書を書くことで、改めて自分はどんな仕事に向いているか見つめ直すきっかけにもなります。「やはり今の会社でがんばった方がいい」となるかもしれませんし、「自分は○○職ではなく○○職が向いている」などと、自分の適正に気づくことができるかもしれません。職務経歴書は新卒のころのエントリーシートのような役目をしますので、面接でもここから質問が来るので、どんな質問が来るか想定しながら書きましょう。自己PRも織り交ぜながら人事の目に留まるような経歴書になるようがんばってみてください!
一人でファミレスに行き、ノートをもって職務経歴書の内容を考えたことを思い出します。笑 とりあえず早く応募したいからといって適当に書かず、じっくり時間をかけて作成したほうがよいです。ちゃんとまとまっていればA4紙1枚程度で十分だと思います!
準備は整った!退職届が先か転職活動が先か
転職活動が先の場合
このパターンは、在職中に有休を駆使しながら面接を受け、内定をもらい、直属の上司に報告し、退職届を出すという理想的な流れです。「職を失うことがない」という最上級のメリットがありますが、転職活動に支障がでる場合があります。
メリット
- いい会社が見つかるまでまでじっくり転職活動できる
- 長期で無職になることはない
デメリット
- 会社にばれないように就職活動しなくてはならない
- 平日に急に面接が入ったときなどに対応できない場合がある
- 内定が出てから退職届けを出していると、次の会社に入社が2ヶ月、3ヶ月先になってしまう
- 面接で「いつから入社可能か」という質問に明確に答えにくく、採用を見送られる場合がある
退職届(上司に報告)が先の場合
こちらは、次の会社が決まってない状態で、今の会社を辞める旨を直属の上司に報告し、退職届を出すパターンです。仕事がものすごく忙しく、とても在職中に就職活動ができない人や、比較的年齢も若く、面接に自信がある人向けです。思い切り転職活動ができるのはいいですが、職を失う怖さから転職先を妥協してしまう恐れもあります。
メリット
- 退職届を出しているので、在職中に堂々と転職活動ができる
- 退職日が決まっているので、面接で「いつから入社できます」と明確に答えることができる
- 在職中に内定が出れば、退職から入社までの期間が空かなくて済む
デメリット
- 次の職場が決まっていないので、上司に引き止められやすい
- 次の会社が決まっていないので気持ちが焦ってくる
- 心が折れてしまうと無職(フリーター)のまま現実逃避してしまう恐れがある
退職の旨を告げるタイミングは慎重に
退職の旨を会社に告げるタイミングは非常に難しいですが、何回か面接を受け、受かるようになってから退職の旨を伝えてもまったく遅くありません。たった一言で、一生を左右するので慎重に考えましょう。もし直属の上司がいい人で信頼している人は、直属上司に相談しましょう。本当にいい上司であれば(なかなかいないかもしれませんが)転職を理解してくれて、面接のための有休取得の際に融通を利かしてくれたりするかもしれません。
理想は次の会社が決まってから、辞めるべきですが、僕の場合は次の会社が決まる前に退職届を出しました。何も考えず勢いで行動したわけではなく、最初のうちはコソコソ活動しており、面接が通るようになって、これはいけると自信がついてから退職の旨を伝えました。私の場合、退職届を出したあと、運が良く在職期間中に決めることができたので、ほとんど期間を空けずに次の会社に行くことができました。
退職理由の考え方
会社の人に退職の相談をする際は「給料が安い」とか「部長が嫌い」など、あまりにも正直な辞めたい理由を話すのはやめたほうがいいでしょう。本当に給料が安かったとしても、相談に乗ってくれた上司や先輩は今後もその会社で働くわけですし、退職して一番迷惑をかけるのは直属の上司なのでなるべく穏便に進めましょう。「○○系の仕事がしたいので、どうしても転職したい」「家庭の事情で...」など、無難な理由の方がいいかもしれません。しかし、あまりあいまいな退職理由だと上司も止めてくるだろうし、納得してもらえません。辞める旨を伝える場合は意志ををかたく、そして謙虚に伝えましょう。
私は「どうしても食品業界の仕事をやりたい」といって辞めましたが、今その仕事はしていません。実際そういう食品メーカーにすごく興味があったし、求人にも応募していたので嘘ではないです!汗
面接は何を聞かれる?
中途採用の面接では、新卒のときのような変わった質問などは少ないと思います。「志望動機」「なぜ今の会社を辞めたのか」「前の職場ではどういう仕事をしていたのか」など比較的簡単な質問ばかりで、より具体的な話が多いです。
この類の質問はスっと答えられるようにしておきましょう。話した内容が重要というよりは、「会社側の求める人材と、あなたの能力は合っているか」「会社の提示する給与に納得できるか」など、お互いの求める物がマッチングするかの方が重要です!
辞めると決まっても最後まで気を抜かない
辞めることが決まると、「もうこの会社には用がないからどうでもいいや!」と思うかもしれませんが、最後まで気を抜かないようにしましょう。
あなたが辞めることで、会社は余分な労力と費用をかかることになり、迷惑がかかっています。それでも働いた分はちゃんと給料が支払われるわけですので、責任を持って仕事は引き継ぎし、お世話になった人には挨拶、お礼をするなど人として心配りを忘れないようにしましょう。
まとめ
転職というのは、面倒で労力のかかることですが、人生を大きく変える出来事です。
生半可な気持ちでは絶対に転職しないでください。
転職回数が多いと、どんどん自分が不利になり、いい会社に入ることができなくなります。「絶対に○○の仕事に就きたい」や「今より給料○円アップしたい」「休みを増やして生活を充実させたい」などと明確な目標をもって、妥協せず、根気よく求人を探し、運命の会社を見つけてみてください。