日本の格闘ゲームのなかで一番有名な「ストリートファイターシリーズ」ですが、2023年ついに待望の最新作『ストリートファイター6』の発売が予定されています。
基礎となるおなじみのバトルシステムはそのままに、今までにはない要素を盛り込んだ新しいストリートファイターになるということで、非常に期待されています。
この記事では興味はあったけど格ゲーをやってこなかった人、『ストリートファイター6』の発売をきっかけに新たに始めてみようとする人のために、「ストリートファイター6から初めてプレイする格ゲー初心者が知っておくべきこと」を書いていきたいと思います。
Contents
ストリートファイターの歴史
まずはかんたんにストリートファイターについて、紹介していきたいと思います。
ストリートファイターシリーズとは
格ゲーの基礎となる「ストⅡ」
「ストリートファイター」は、カプコンが1987年に開発した対戦型格闘ゲームで、現在でも世界中で愛されている人気格闘ゲームシリーズです。
その中でも『ストリートファイターII』(ストⅡ)は、初めアーケードゲームとして登場し、1992年に発売されたスーパーファミコン版では全世界販売数が約630万本という爆発的なヒットとなっています。シリーズ累計販売本数は約4700万本(2022年3月時点のカプコンIR情報より)という日本を代表するゲームタイトルです。
この「ストⅡ」は、「波動拳」「昇竜拳」などを代表とする特殊なコマンドを入力して出すユニークな必殺技があり、そのほかにも「ガードシステム」や、「投げ技」など、ほとんどの格闘ゲームの基礎となっています。
歴代のストリートファイターシリーズもこの基礎的な部分はずっと変わっていません。
代表的な歴代『ストリートファイター』シリーズ年表
1987年 | 『ストリートファイター』 |
---|---|
1991年 | 『ストリートファイターⅡ』 |
1994年 | 『スーパーストリートファイターⅡ X』 |
1995年 | 『ストリートファイターZERO』 |
1996年 | 『ストリートファイターZERO2』 |
1997年 | 『ストリートファイターⅢ』 |
1998年 | 『ストリートファイターZERO3』 |
2008年 | 『ストリートファイターⅣ』 |
2016年 | 『ストリートファイターⅤ』 |
2023年 | 『ストリートファイターⅥ』 |
eスポーツ大会が盛ん
昨今、eスポーツという言葉が浸透し、盛り上がりを見せていますが、「ストリートファイターシリーズ」も日本国内の大会や、カプコンカップという世界大会があり、世界で盛り上がることのできるeスポーツゲームタイトルの一つとなっています。
格ゲーをやったことが無くても名前ぐらいは聞いたことのある超有名選手「ウメハラ選手」や「ときど選手」など、世界で活躍する日本人選手もたくさんいるので、ゲームをプレイするうえで非常に強力なモチベーションになると思います。
ストリートファイターの大会がどんなものがあるか、気になる方は、以下の記事を読んでみてください。
ストリートファイター6の特徴
波動拳をボタン一つで出せる!
『ストリートファイター6』では、初心者向けに簡単なコマンド入力で必殺技などを出せる「モダンタイプ」という操作方法が導入されています。
格ゲーといえば、操作が難しく、初心者が対戦を挑もうならボコボコにやられるのが普通でした。しかし、この機能があれば、コマンド入力の苦手意識のある人や初心者でも参入のハードルが下がり、経験者ともある程度勝負になるのではないでしょうか。
もちろん従来型のコマンド入力する操作は健在で、「クラシックタイプ」とよばれます。
- モダンタイプ…ボタンに工夫があり簡単に必殺技が出せる操作システム
- クラシックタイプ…従来のおなじみの操作システム
ドライブシステム
『ストリートファイター6』には、対戦の駆け引きをより面白くするための「ドライブシステム」という要素があります。
体力を示すゲージのほかに、「ドライブゲージ」があり、そのゲージを消費することで、以下のような5つの特殊な行動ができます。
ドライブインパクト
相手の攻撃を受け止め反撃する特殊な打撃技。
ドライブパリィ
入力している間は、相手の攻撃を自動でガードする特殊な防御技。ただし、投げを使われると大ダメージを受けてしまいます。
相手の攻撃が当たる瞬間に発動すると「ジャストパリィ」となり、相手の動きを止めることができ、反撃のチャンスが生まれます。
ドライブラッシュ
ドライブパリィかキャンセル可能な通常技からダッシュを発動させ、反撃やコンボをつなげることができる。
オーバードライブ
通常より威力や性能が強化された必殺技を出すことができる。過去作の「EX必殺技」に相当。
ドライブリバーサル
ガード中に硬直を解除し反撃を行うことができるカウンター技。
今までにないストリートファイターの世界
今作では、キャラを街中で動かして進める「World Tour」というストーリーモードや「Battle Hub」というプレイヤーがコミュニケーションできる場が予定されています。
このようなモードは過去のストリートファイターにはなく、今までにないストーリーモードや、オープンワールドのような世界で出会ったプレイヤー同士で対戦するといったことが現実するかもしれません。
おなじみのキャラも健在
昔のストリートファイターしか知らない人は、なじみがないキャラが多すぎて、とっつきにくいかもしれませんが、ちゃんと昔からいるキャラクターも健在です。
例えば、リュウ、チュンリー、ガイルなど、ストⅡ時代にいたキャラも最新作に登場しますし、いまだに人気が衰えていません。
その他の知っておくべきこと
コントローラーについて
格ゲーといえば、本来はゲームセンターで対戦しあうのが醍醐味であり、ゲームセンターのコントローラーを再現した家庭用コントローラーが「アーケードコントローラー」です。
通称「アケコン」とよばれ、大会などでも「アケコン」を持参するのが主流でした。そんな長年愛されてきた「アケコン」も時代の流れで変わりました。
「アケコン」の最大の特徴ともいえる、キャラを動かすレバーがボタン入力になった「レバーレスアケコン」というものが登場し、今ではウメハラ選手や、ときど選手など、世界で活躍するプロも使用しているほどの覇権を握っています。
プラットフォームはどれがいいか
『ストリートファイター6』の対応機種は以下のものになっています。
- PlayStation 5
- PlayStation 4
- Xbox Series X/S
- Steam
おそらく、どの機種のソフトでプレイ売るか悩む方もいると思います。
ゲーム機ではPS5、PS4と海外で人気のXbox Series X/Sが対応しており、 Steam(ストリーム)はいわゆるPCにインストールするタイプです。
『ストリートファイター6』は、高グラフィックで世界同時接続で通信する要素もあることから、接続の通信量が多く、対応機種の性能は良いものに越したことはありません。
どれがおすすめかといわれたら自分に予算との相談かと思います。ゲーム機では最新のPS5でプレイしたほうが、ロード時間も少ないでしょうし、PCの場合はスペック次第です。PS4ではもしかするとロードに時間がかかり、動きが鈍くなってしまう可能性があります。
すでに高性能なゲーミングPCをお持ちの方は、それでプレイしたほうがいいと思います。PS5を持っている人や、今後ほかのPS5のソフトをやっていきたい人なら、PS5 用のソフトを購入するのがよいと思います。
まとめ
以上、ストリートファイターの歴史や現状、今作の情報を見てきましたが、興味は持てましたでしょうか。
ストリートファイターの作品は、歴史が長く、長年のファンが多いことからどうしても格ゲー経験者でないとなかなか踏み出しにくいタイトルでした。
しかし、今作では初心者の人でも楽しめるよう工夫されていて、過去作とは違う世界観やモードを打ち出すことで、新しいファン層を集めるきっかけになると思います。
2023年の発売が待てない方は、現在プレイできる『ストリートファイター5』を購入して今のうちに格ゲーの基礎を養っておいてもいいかもしれません。
格ゲーをやってみたくてもなかなか踏み出せずにいた方も、この記事を読んで体感してみたいと思ってくれていたら幸いです。