『ストリートファイター』は、カプコンが1987年に開発した対戦型格闘ゲームで、現在でも世界中で愛されている人気格闘ゲームシリーズです。
その中でも1991年に『ストリートファイターII』(通称:ストⅡ、ストツー)が、アーケードゲームとして登場し、爆発的にヒットしました。
■代表的な歴代『ストリートファイター』シリーズ年表
1987年 | 『ストリートファイター』 |
---|---|
1991年 | 『ストリートファイターⅡ』 |
1992年 | 『ストリートファイターⅡ’ ターボ』 |
1993年 | 『スーパーストリートファイターⅡ』 |
1994年 | 『スーパーストリートファイターⅡ X』 |
1995年 | 『ストリートファイターZERO』 |
1996年 | 『ストリートファイターZERO2』 |
1997年 | 『ストリートファイターⅢ』 |
1998年 | 『ストリートファイターZERO3』 |
1999年 | 『ストリートファイターⅢ 3rd STRIKE』 |
2008年 | 『ストリートファイターⅣ』 |
2010年 | 『スーパーストリートファイターIV』 |
2011年 | 『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション』 |
2014年 | 『ウルトラストリートファイターIV』 |
2016年 | 『ストリートファイターⅤ』 |
2018年 | 『ストリートファイターV アーケードエディション』 |
2020年 | 『ストリートファイターV チャンピオンエディション』 |
2023年 | 『ストリートファイターⅥ』 |
そんな世界中で愛される『ストリートファイターシリーズ』は、現在ではオンライン対戦の時代となり、世界中で大会やリーグが開催されています。
その中でも、日本発祥のゲームタイトルということもあり、日本勢の選手は非常に強く、世界中にファンがいるほど人気です。その代表が「ウメハラ選手」です。中学生のころから格闘ゲームの才能を開花させており、のちに全国大会、世界大会とその名を広めることになりました。
この記事では、eスポーツで盛り上がり昨今、『ストリートファイター』には、どのような世界大会や日本リーグが行われているのか、どんな選手が活躍しているのか、見ていきたいと思います。
Contents
代表的な世界大会の結果
世界の代表的な大会の結果です。複数作品で行われている場合は、新しい方のタイトルで結果を記載しています。
EVO:The Evolution Championship Series
「EVO:The Evolution Championship Series(エボリューションチャンピオンシップシリーズ)」は、基本毎年アメリカで行われる世界最大級の格闘ゲーム大会です。通称EVO(エボ)とよばれています。
競技タイトルは毎年「対戦型格闘ゲーム」から複数のタイトルが選ばれます。賞金は参加費から割り当てられることもあり、タイトルの参加人数によって変動します。
EVO は、1995年に前身となる「Battle by the Bay」という大会で始まり、2002年から現在の名前に変わり今も続く、非常に歴史のある大会のため、選手からすると夢の舞台という存在です。
歴代優勝者
年度 | 種目 | 優勝 | 準優勝 | 3位 |
---|---|---|---|---|
2022年 | SF5CE | カワノ | iDom | ガチくん |
2021年 | SF5CE | 開催中止(プレ大会では東アジア1位カワノ、南アジア1位Xian[シンガポール]) | ||
2020年 | – | 開催中止 | ||
2019年 | SF5AE | ボンちゃん | BigBird | Infexious |
2018年 | SF5AE | Problem X | ときど | ふ~ど |
2017年 | SF5 | ときど | Punk | かずのこ |
2016年 | SF5 | INFILTRATION | ふ~ど | ゆかどん |
2015年 | USF4 | ももち | GamerBee | INFILTRATION |
2014年 | USF4 | Luffy | ボンちゃん | ふ~ど |
2013年 | SF4AE | Xian | ときど | INFILTRATION |
2012年 | SF4AE | INFILTRATION | GamerBee | PR Barlog |
2011年 | SF4AE | ふ~ど | Brokentier Latif | Poongko |
2010年 | SF4 | ウメハラ | Ricky Ortiz | INFILTRATION |
2009年 | SF4 | ウメハラ | Justin Wong | Ed Ma |
2008年 | SF3 3rd | ヌキ | Justin Wong | Amir |
2007年 | SF3 3rd | ヌキ | ときど | Calipower |
2006年 | SF3 3rd | にっと | イッセー | ヌキ |
2005年 | SF3 3rd | ヌキ | Justin Wong | にっと |
2004年 | SF3 3rd | K.O | ウメハラ | Justin Wong |
2003年 | SF3 3rd | K.O | ウメハラ | KSK |
2002年 | SSF2ターボ | Afro Cole | ヌキ | Shirts |
- SSF2ターボ=スーパーストリートファイターⅡターボ
- SF3 3rd=ストリートファイターⅢ 3rd STRIKE
- SF4=スーパーストリートファイターIV
- SF4AE=スーパーストリートファイターIV アーケードエディション
- USF4=ウルトラストリートファイターIV
- SF5=ストリートファイターⅤ
- SF5AE=ストリートファイターV アーケードエディション
- SF5CE=ストリートファイターV チャンピオンエディション
*作品が重なる大会の場合は、新しい方のタイトルを記載。
カプコンカップ(Capcom Cup)
「カプコンカップ」とは、カプコン公認の格闘ゲームの世界大会です。
2013年に第1回が開催され、2014年以降は世界各国で1年を通して開催される「カプコンプロツアー」という大会で出場権が争われるようになっています。『ストリートファイター』を中心に、毎年世界中の格ゲーファンが注目する大会になっています。
カプコンプロツアー
「カプコンカップ」の出場権をかけ、世界各国で1年を通して開催される大会です。
「カプコンカップ9」に向けたカプコンプロツアーでは、以下の3種類の大会が行われ、それぞれのイベントで資格を得た全48名が、2023年開催予定の「カプコンカップ9」に進出することができます。
- 「オンラインプレミア」・・・世界各地で行われるオンライン大会
- 「オフラインプレミア」・・・世界各地で行われるオフライン大会
- 「ワールドウォリアー」・・・世界各地で行われるポイント制大会
歴代優勝者
年度 | 競技タイトル | 優勝 | 準優勝 | 3位 |
---|---|---|---|---|
2022年 | SF5CE | 2023年に「カプコンカップ9」を開催予定 | ||
2021年 | SF5CE | 世界決勝となるカプコンカップは開催中止(日本勢はマゴ、ひぐち、ウメハラ、カワノが出場権を獲得していた) | ||
2020年 | SF5AE | 世界決勝となるカプコンカップは開催中止(東アジア予選では、ウメハラとガチくんの2名が残り直接対決でウメハラが勝利) | ||
2019年 | SF5AE | iDom | Punk | Phenom |
2018年 | SF5AE | ガチくん | 板橋ザンギエフ | 藤村 |
2017年 | SF5 | MenaRD | ときど | ネモ |
2016年 | SF5 | NuckleDu | Ricki Ortiz | かずのこ |
2015年 | USF4 | かずのこ | ウメハラ | Xian |
2014年 | USF4 | ももち | Xian | Luffy |
2013年 | SSF4AE | sako | Xian | ふ~ど |
※2020年~2021年は世界決勝戦であるカプコンカップ中止、代わりの地域別オンラインマッチのみ。
- SF4AE=スーパーストリートファイターIV アーケードエディション
- USF4=ウルトラストリートファイターIV
- SF5=ストリートファイターⅤ
- SF5AE=ストリートファイターV アーケードエディション
- SF5CE=ストリートファイターV チャンピオンエディション
*作品が重なる大会の場合は、新しい方のタイトルを記載。
代表的な日本大会・リーグの結果
日本の代表的な大会の結果です。複数作品で行われている場合は、新しい方のタイトルで結果を記載しています。
EVO Japan
例年アメリカで開催されている世界最大規模の格闘ゲーム大会「Evolution Championship Series(EVO)」の日本開催版です。
種目として「ストリートファイター」や「鉄拳」など、複数の人気タイトルで大会が行われます。
年度 | 競技タイトル | 優勝 | 準優勝 | 3位 |
---|---|---|---|---|
2023年 | – | 2023年3月31日から4月2日開催予定 | ||
2022-2021年 | SF5CE | 2021年から2022年は開催中止 | ||
2020年 | SF5CE | ナウマン | マゴ | sako |
2019年 | SF5AE | ももち | ふ〜ど | Powell |
2018年 | SF5AE | INFILTRATION | 竹内ジョン | ウメハラ |
ストリートファイターリーグ(SFL):Pro-JP
「ストリートファイターリーグ(SFL):Pro-JP 」とは、2018年から始まった『ストリートファイターV チャンピオンエディション』の日本最高峰のカプコン公式チームリーグ戦です。
2021年からはチームオーナー制となり企業がオーナーとなり、「JeSU公認プロライセンス」をもつ選手4人1組でチームを編成しています。決勝大会の「グランドファイナル」では、勝ち上がった3チームで日本最強のチームの座をかけて戦います。
2022年では以下の8チームが参加
- v6プラス FAV gaming 【株式会社KADOKAWA Game Linkage】
- Good 8 Squad 【グッドエイトスクアッド株式会社】
- Saishunkan Sol 熊本 【再春館システム株式会社】
- コミュファDetonatioN 【株式会社DetonatioN】
- 忍ism Gaming 【株式会社忍ism】
- 魚群 【株式会社TOPANGA】
- 名古屋OJA 【BODY STAR】
- 広島 TEAM iXA 【ヤルキマントッキーズ株式会社】
歴代優勝者
年度 | 競技タイトル | 優勝 | 準優勝 |
---|---|---|---|
SFL Pro-JP 2022(5) | SF5CE | 開催予定 | |
SFL Pro-JP 2021(4) | SF5CE | 【v6プラス FAV Rohto Z!】 sako、りゅうせい、ときど、ボンちゃん | 【Good 8 Squad】 ガチくん、カワノ、ぷげら、キチパ |
SFL Pro-JP 2020(3) | SF5CE | 【ネモオーロラ】ネモ sako、ガチくん、キチパ) | 【トキドフレイム】 ときど、板ザン、りゅうせい、ストーム久保 |
SFL Pro-JP 2019(2) | SF5AE | 【マゴスカーレット】 マゴ、まちゃぼー、ユージ | 【ネモオーロラ】 ネモ、キチパーム、竹内ジョン |
SFL 2019(1) | SF5AE | 【イタザンオーシャン】 板ザン、もっちゃん、木村 圭汰 | 【ネモオーロラ】 ネモ、あんまん、奥村 茉実 |
日本のPro-JP 2021とアメリカのPro-US 2021のそれぞれ上位2チームによる世界決勝大会ワールドチャンピオンシップは開催中止
- SF5AE=ストリートファイターV アーケードエディション
- SF5CE=ストリートファイターV チャンピオンエディション
TOPANGAチャンピオンシップ/リーグ
「TOPANGAチャンピオンシップ」は、日本のトップ選手たちによる、長期戦で行われる総当たり戦の個人リーグです。2012年から「TOPANGAリーグ」として始まり、2020年より今の「TOPANGAチャンピオンシップ」という名前に代わって行われている。
大会は、オープン予選後、「Aリーグ」と「Bリーグ」に分かれて、総当たり戦で行われ、オフラインの決勝では優勝賞金250万円(総額450万円)の賞金が用意されていました。(2022年)
また、TOPANGAでは、YouTube専門チャンネルで格闘ゲームを中心とした配信を行っている。
- 『QWER』毎週月曜 21:00〜(MC:象先輩)
- 『勝ちたがりTV』毎週火曜 21:00〜(ふ~ど・ボンちゃん・もけ)
- 『TOPANGA TV』毎週水曜 21:00〜(マゴ・ときど・ガチくん)
- 『TEPPAN!』毎週木曜 21:00〜(AO・ダブル・ハメコ。)
歴代優勝者
年度 | 競技タイトル | 優勝 | 準優勝 | 3位 |
---|---|---|---|---|
第4期TCS(2022年) | SF5CE | ふ~ど | ときど | ガチくん |
第3期TCS(2021年) | SF5CE | カワノ | ときど | ひぐち |
第2期TCS(2020年) | SF5CE | 板橋ザンギエフ | ふ~ど | カワノ |
第1期TCS(2020年) | SF5AE | ときど | ふ~ど | マゴ |
第7期TL(2018年) | SF5 | 藤村 | ふ~ど | sako |
第6期TL(2017年) | SF5 | ネモ | マゴ | ふ~ど |
第5期TL(2015年) | USF4 | ウメハラ | ボンちゃん | ももち |
第4期TL(2014年) | USF4 | ウメハラ | ももち | sako |
第3期TL(2013年) | SSF4AE | ボンちゃん | wao | ももち |
第2期TL(2012年) | SSF4AE | ふ~ど | ウメハラ | sako |
第1期TL(2012年) | SSF4AE | sako | ハイタニ | うりょ |
*2013年の「TOPANGA ASIA LEAGUE」、2014年の「TOPANGA WORLD LEAGUE 1」、2015年の「TOPANGA WORLD LEAGUE 2」の結果は省略しています。
- SF4AE=スーパーストリートファイターIV アーケードエディション
- USF4=ウルトラストリートファイターIV
- SF5=ストリートファイターⅤ
- SF5AE=ストリートファイターV アーケードエディション
- SF5CE=ストリートファイターV チャンピオンエディション
*作品が重なる大会の場合は、新しい方のタイトルを記載。
レッドブル5G
「レッドブル5G」とは、eスポーツの5ジャンルのゲームタイトルで競う東西対抗のトーナメントです。
それぞれのゲームで予選と東西代表決定戦が行われ、決勝戦に進みます。勝ちぬいたプレイヤー同士が東西に分かれチームとなり、団体戦形式で行うユニークな大会です。
5つのジャンルは以下の通りで毎年それぞれのタイトルを決めて競います。「FIGHTING」ジャンルの「ストリートファイター」は、2014年に『ウルトラストリートファイター4』、2016年に『ストリートファイター5』、2021年・2022年に『ストリートファイター5CE』がタイトルとして選ばれました。
- FIGHTING(ファイティング)
- SHOOTER(シューター)
- RACING(レーシング)
- PUZZLE(パズル)
- FREE(フリー)
闘劇(とうげき)
「闘劇(とうげき)」とは、2003年(第1回)~2012年(第10回)まで続いたエンターブレイン主催の対戦型格闘ゲーム大会です。当時は日本最大級の格ゲー大会として盛り上がりを見せており、当時からウメハラ選手やときど選手が活躍していました。
闘神祭(とうしんさい)
「闘神祭」とは、2015年から始まったタイトーが開催するアーケードゲームの全国大会です。全国のゲームセンターで実施される予選を勝ち上がった代表者達が、No.1プレイヤーを目指して決勝大会に集結します。
まとめ
以上が世界、日本国内で行われている『ストリートファイター』の主な大会の紹介でした。一年を通していろいろ開催されているので、試合がどんな大会なのかわからずになんとなく見ていた人も多いかと思います。
そして2023年にはついに『ストリートファイターⅥ』(スト6)が発売されます。大会もこれに合わせて『スト6』を採用するでしょうし、それによって、これまで活躍してきた選手が変わらず台頭するのか、それとも全く新しい選手が活躍してくるのか、日本勢は変わらずトップランクの位置にい続けられるのか、今から非常に楽しみです。
この記事で大会やリーグのことを知って、観戦に役立ててもらえたらうれしいです。