長年親しまれているポケモンカードゲーム(通称:ポケカ)ですが2024年10月30日(水)にスマートフォン向けアプリとして「ポケモンカードゲームPocket(通称:ポケポケ)」をリリースしました。ポケカファンとして待ちに待ったアプリのリリースです。やはりカードといえば紙のカードでやる方がいいという人もいると思いますが、スマホで気軽に基本無料で遊べるアプリであればやったことない人や、ポケモンをあまり知らない人でも気軽に参入できるいい機会だと思います。
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デジタルならではの面白い要素
ポケポケの面白い要素ここでは紙ポケカにはないデジタルならではのポケポケの面白さを挙げていきます。
どこでも気軽にネットワーク対戦
一人で遊ぶ場合は基本的に「ステップアップバトル」というCPUと対戦し条件を満たすと報酬がもらえるモードを進めていくことになります。それだけでなく紙ポケカにはないアプリならではの要素として、いつでもどこでもネット対戦ができる点が一番の良さだと思います。紙ポケカは沼のようにハマってしまうおもしろいカードゲームですが、どうしても対人戦なのでどこかで集まったり、人とコミュニケーションをとる必要があります。ただ、ポケポケならボタン一つですぐに世界のだれかとマッチングさせてくれます。
パック開封の演出のこだわり
現物のカードゲームの魅力といえばパックの開封です。レアリティが設けられていて、封入率が低いほど高レアリティであり、1枚10万円以上で取引されている超レアカードなども存在します。アプリでもその感覚を少しでも味わえるように演出にはかなりこだわりを感じます。パックを開封する画面では複数のパックの中から選び、指でスライドして袋をカットするします。パックはひっくり返してみることができたり、指でカットする演出もなかなかまっすぐカットできなかったりとそこには妙なリアルさがあります。高レアリティはかなり渋く設定されており、そう簡単にはコンプリート出来ないような設定になっており大人でもむきになってしまいます。
定期的にイベントを開催
ネット対戦で期間内に勝利した数によってエンブレムがもらえる「エンブレムイベント」やCPUと対戦して期間限定のプロモパックがもらえる「ドロップイベント」など様々なイベントが用意されているのもアプリならではかと思います。
無料でも十分に遊べる
最初チュートリアルを進めていくうちにたくさんパックを引くことができるようになっていますし、無課金でも1日2パックまで無料でパックがもらえるようになっています。それによって毎日パックを開封するのが日課となり楽しみが増えます。現物のカードは自分の手で管理することも魅力の一つですが、ポケポケでもお気に入りのカードを飾ったり、コレクションの中からお気に入りをセレクトして他のプレイヤーに見せる機能もあります。
紙ポケカとのルールの違い
ポケポケでは、実際の紙のポケモンカードとはルールが違います。実際のポケカは1回の対戦で30分ほどかかったりします。アプリ版ではわかりやすくサクッと対戦を楽しめるようにシンプルでコンパクトなルールが用いられています。以下にそれを比較してみました。
ポケポケと紙ポケカのルールの違い
【項目】 | 【ポケポケ】 | 【紙ポケカ】 |
デッキ枚数 | 20枚 | 60枚 |
同じカード | 2枚まで | 4枚まで |
エネルギー | エネルギーゾーンから毎ターン供給 | エネルギーカードをデッキに入れる |
勝利条件 | 3ポイント先取 | 6枚のサイドカード先取 |
先行1ターン目行動制限 | グッズ〇、サポート〇、エネルギー×、わざ〇 | グッズ〇、サポート×、エネルギー〇、わざ× |
大きな違いはポケポケではデッキ枚数が20枚であり、同カードも2枚までのためデッキの幅は狭まりますが、紙ポケカと違いエネルギーカードをデッキに入れる必要がなく毎ターンエネルギーゾーンからポケモンにつけることができる点です。
それによりエネルギーが手札に来ずわざがいつまでも打てないという事故が起こりづらいです。また、グッズは1ターンのうちに何枚でも使え、サポートは1枚までというルールは同じですが、先行1ターン目はできることが少し違います。
ポケポケではグッズ、サポートが使えますが、エネルギーゾーンからエネルギーをつけることはできません。しかしわざは打てるのでカードの効果やポケモンの特性などでわざの条件を満たすことができればわざを使うことはできます。
リセマラするべきかと妥協ライン
ポケポケはいわゆるリセマラができます。初めのチュートリアルを何度も繰り返していいのが出るまでリセットを繰り返す(リセットマラソン)方法です。
ポケポケでは初めの方でパック開封できるまでの時間を短くする「時の砂時計」というアイテムをたくさんもらえるので、序盤でかなりのパック数を引くことができます。なのでリセマラもしやすく、アプリの設定から「データを削除」を押すことで手軽にできてしまうのでおすすめです。
リセマラをするとしてやめ時に困ると思いますが、目的によって変わってきます。その目的は大きく2つあると思っていて、それは「使いたいデッキの素材をそろえた状態で始めたい場合」と「高レアリティを出した状態で始めたい場合」です。
使いたいデッキの素材をそろえた状態で始めたい場合
ポケポケではレアリティの高いカードを狙って引くことがとても難しいです。よって、どうしても使いたいデッキがある場合、運だけでデッキパーツをそろえようと思うと本当に時間がかかります。特にポケモンexを主軸としたデッキを作りたい場合、この☆4つが出ないことには何も作れません。組みたいデッキレシピが決まっている場合、主軸となるポケモンがある程度揃うときまでリセマラを続ける価値はとてもあります(2024年11月現在)
例えば「ポケモンex」を4枚使うと強いデッキを使いたい場合、半分の最低2枚以上が序盤に揃っていないとその後集めるのにものすごく時間がかかります。それ以外にも2進化ラインのポケモンを使ったデッキを作る場合も、その素材となるカードや、「カスミ」などのデッキによって必ず必要になってくるカードなど多く出たタイミングで妥協するラインを決めてやってみるといいと思います。おすすめのデッキや汎用カードはまた別の記事で書く予定です。
高レアリティを出した状態で始めたい場合
まずポケポケでは以下のレアリティが存在します。(2024年11月現在)
現在のトップレアがクラウンマークのウルトラレアカードです。その次に☆3のイマーシブルレアのカードが続きます。特に王冠レアのカードは課金勢でもなかなか出ないものなので、使いたいそのほかがいまいちであってもこれらが出た場合はそこでリセットは即やめていいと思います。紙ポケカのレアリティで言うと以下のようなイメージです。
クラウンレア1 | ウルトラレア |
---|---|
☆3 | イマーシブルカード |
☆2 | スーパーレア |
☆1 | アートレア |
♢4 | ポケモンex |
♢3 | レアカード |
♢2 | アンコモン |
♢1 | ノーマル |
結局どっちが面白い?
戦略の幅が広く、プレイングに差が出るのは実際の紙のポケカなので、カードゲームの観点で言うと紙ポケカの方がおもしろいです。正直、現状のポケポケのデッキ20枚ではプレイヤー間であまり差が生まれませんし、似たようなデッキばかりになってしまいます。(汎用、必須カードやおすすめデッキなどは別の記事で掲載する予定です。)
記事しかしポケポケはまだリリースしたばかりで、ルールも今後マイナーチェンジしていくでしょうし、さまざまなイベントや機能も増えていくと思います。さらにランクマッチのような機能も実装されそうですし、今後とてつもなく面白いアプリになっていく可能性も大いに秘めています。
このアプリの良さはポケカを持ち歩かずともスマホ一つで気軽に楽しめる点ではないでしょうか。学校や職場でも休憩中にサクッとバトルしたりコレクションを見せ合ったりトレードできたりもします。
つまりどっちがおもしろいかは、カードゲームのゲーム性を重視している人は「紙のポケカ」、ライトにいつでもどこでも楽しめる方がいい人は「ポケポケ」がおもしろいと感じるのではないでしょうか。