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HIT BOX(ヒットボックス)とは
HIT BOX(ヒットボックス)
「HIT BOX」(以下、ヒットボックス)とは、格闘ゲーム専用として開発された、レバーレスアーケードコントローラーのひとつです。
アーケードコントローラーといえば、ゲームセンターにあるようなレバーのついたコントローラーのことをいいますが、レバーレスタイプには、そのレバーがついておらず、代わりにボタンとなっているボタンのみのコントローラーです。
その中でもこの「ヒットボックス」という商品は、使用感やデザインで注目を集め、あの格ゲー界のレジェンド「ウメハラ選手」の使用や、2020年には「カワノ選手」がヒットボックス社とスポンサー契約を結んだことで、一気に一般プレイヤーにも人気に火が付きました。
ヒットボックスのボタンの説明
右側の[白のボタン]はいわゆるアケコンと同じ配置です。異なる点は[赤いボタン]の方向キーで左から「左」「下」「右」、ほかのボタンより少しボタンが大きいのが「上」となっています。
昔のゲーム機や、コントローラーパッドでなれている人には少しわかりづらいですが、PCゲームをかじったことがある人はわりと受け入れが早いかもしれません。
ヒットボックスのメリット
これまでは、「レバーで移動、ボタンで攻撃」というアケコンが格ゲー界の歴史の中で常識でした。しかし、この近年でプロ選手も「レバーレス」に移行しているのは、それだけのメリットが多いからでしょう。
よく言われているレバーレスアケコンのメリットは、以下のようなものがあります。
スマートな見た目と操作性
アケコンはレバーをガチャガチャ動かすのが醍醐味ですが、レバーレスだとすべてボタンで動かすので、PCゲームのようなタイピングの感覚でプレイできます。
レバー操作はいろんな方向に力を加えるので、その操作に耐えられるようコントローラー自体も動かないように重く設計されていますが、レバーレスの方はタイピングに近いので、下に加える力しかなく、そこまで重みが必要ではなく、比較的軽めに設計されている場合が多いです。
あと外に持ち運ぶ人にとっては、レバーがないだけでも結構メリットです。
入力が早く、精度も上がる
長年レバー付きを愛用していたプロでも、「レバーレスの方が、入力が早いし、ミスが減る」と言っているのを耳にします。もちろん、すべての入力がレバーレスの方が勝っているわけではありませんが、それでも、早くミスなく入力できるものが多いため、そのメリットは大きいということです。
ヒットボックスならではの出しやすい技やテクニックがある
ソニックブームなどのタメ系の必殺技
ガイルの「ソニックブーム」や「サマーソルトキック」、春麗(チュンリー)の「気功拳」、「スピニングバードキック」などのタメ攻撃の必殺技をもつタメキャラを使う際にも、ヒットボックスは活躍します。
代表的なヒットボックスのソニックブームコマンド
通常のソニックブームのコマンド[←(タメ)→ + パンチ]
歩きガード
歩いて相手の間合いを詰めながら攻撃がきたら素早くガードするテクニックを「歩きガード」と呼ばれています。この素早い反応が求められるこのテクニックも、ヒットボックスでは入力しやすく、相手の攻撃に対して素早くガードに切り替えられることができます。
操作方法
ステップ
ストリートファイターでいう「ステップ」とは、方向キーを二回素早く入力することで、前身ステップで急に間合いを詰めたり、バックステップで相手の攻撃をかわしたりするテクニックです。
操作方法
必殺コマンドに複数の入力方法がある
ヒットボックスでは移動がボタンであるがゆえに、必殺技が独特なコマンド入力方法で、いろんな複数の方法があったりします。例えば、昇竜拳といっても入力方法はたくさんあります。
そのなかで、自分が使いやすい方法を選んだり、コンボとつなげて入力しやすいように工夫したりすることができます。ここでは代表的な必殺技の入力方法を紹介します。
代表的なヒットボックス波動拳コマンド
通常の波動拳コマンド[↓↘→ + パンチ]
代表的なヒットボックス昇竜拳コマンド
通常の昇竜拳コマンド[→↓↘+ パンチ]
代表的なヒットボックス 真空波動拳コマンド
通常の真空波動拳コマンド[↓↘→↓↘→ + パンチ]
ヒットボックス初体験レビュー
ここでは小学生ぶりに「ストリートファイター」をプレイする格ゲー初心者の私が、いきなりヒットボックスでプレイしてみた感想を書いてみました。
まず、2022年6月現在、なぜ超今さら「ストリートファイター5」を買おうと思ったのか。きっかけは3つあります。
スト5とヒットボックスとの出会い
eスポーツ大会の日本人の活躍
近年盛り上がりを見せている「eスポーツ」ですが、なにげなく興味を持ちはじめ、世界的にはどんなタイトルが人気なのか調べてみると、世界的人気タイトルは海外製のものばかり。かつて世界を凌駕してきたゲーム大国の日本のタイトルが少ないことにとても残念に思いました。
その中で昔好きだった「ストリートファイター」の大会映像など見ていると、世界で受け入れられている多彩なユニークキャラ、見ている人がわかりやすく、でも奥が深いeスポーツならではのゲーム性、そして世界で活躍するウメハラ選手やときど選手など見ていたら、「ストリートファイター」自体を応援したくなりました。
そしてYouTubeで大会観戦していたら完全に影響されて、気が付いたら「ストリートファイター5」をストリームで購入していました。
ソフトは、ゲーミングPCを持っていたし、パッケージ版より処理速度なども早いとのことだったのでPC版にしました。
『ストリートファイター6』が2023年に発売
3つ目の理由は、2023年に『ストリートファイター6』が発売する情報を知ったからです。トレーラー動画を見てシンプルにかっこいいし、オープンワールドのようなストーリーモードが搭載される可能性があるので、今までにない進化した「ストリートファイター」を堪能できるのではないかと思いました。
新作とはいえど、基本的な世界観と操作は変わらないと思うので、発売される前にある程度慣れておきたいと思い「ストリートファイター5」を購入しました。
ヒットボックスとの出会い
2つ目の「ストリートファイター」を始めてみようと思ったきっかけが、「レバーレスアケコン」という存在を知ったからです。
かつて、「ストリートファイター」の世界観やゲーム自治は好きなのですが、昔からコマンド入力の苦手意識があり、「自分は格ゲーに向いてない」と決めつけていました。
しかし、レバーレスアケコンの存在を知って、これなら自分でもできるかもと思い、いろいろ調べてみると、好きなウメハラ選手やプロ選手も普通に使っているという「ヒットボックス」に行きつき、さっそく購入してみました。(2022年6月現在、アマゾンで30,000円ほど)
ヒットボックス初見プレイ
少し購入前にどうやって波動拳を出すのか操作方法を見ていたので、コントローラーが到着し、すぐにやってみたところ、
「波動拳っ!」「竜巻旋風脚っ!」「昇竜拳っ!」
思った以上にスムーズに出ました。トレーニングモードでは出せるのですが、CPU(コンピュータ)相手だとタイミングよく出したりすることができず非常に難しかったです。
慣れるまではリュウを使い続け、まずはアーケードのハードモードをクリアすることを目標にします。
今後とまとめ
今後は細かいテクニックとか磨き、プロの試合を見て、PvP対戦に挑戦しランクを上げていきたいと思います。なによりもPCでグラフィックがきれいな「ストリートファイター」をやるということが新鮮で楽しいです。
ヒットボックスの使い心地は、いい意味でもレバー付きのアケコンやパッド操作に慣れていないので、変なクセもついておらず、スムーズにヒットボックスを受け入れることができました。
今まで、私のように「格ゲーは向いてない」と思い込んでいた人は一度このレバーレスアケコンを見てみて、格ゲーの王様「ストリートファイター」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。