暗号資産、NFTやブロックチェーンゲームなどのいわゆるWeb3関連のニュースを見ていると、よく「Animoca Brands(アニモカブランズ)」という会社の名前が出てきます。
Animoca Brandsとは、香港を拠点としてNFTゲームやプロジェクトなどWeb3の分野での開発・出資、サポートなどを行うグローバル企業です。
『The Sandbox』や『Crazy Defense Heroes』などのオリジナルゲームの開発のほか、有望な世界中のプロジェクトやブランドに出資、提携を行っています。
また、「Animoca Brands KK」という名前で、日本法人も設立しています。以下、ホームページ引用。
Animoca Brands KKは、大手出版社、ブランド、教育、スポーツ競技団体、アスリート、アーティスト、ゲーム会社といった、日本の知財やコンテンツ(IP)ホルダーのWeb3.0の世界戦略を支援する目的で設立されました。
香港を拠点とするWeb3の世界的リーディングカンパニーのAnimoca Brands Corporation Limitedの日本における戦略的子会社 となります。
具体的には、ブロックチェーン技術を活用したプラットフォームを構築・提供し、知財・IPホルダーがWeb3.0における自らのエコシステムを持ち、その中でNFTやトークンを発行できる仕組みを提供。それによって、グローバルなファンと直接繋がり、コミュニティを構築し、成熟化させていくことを支援します。
出典:Animoca Brands KK公式サイト(https://www.animocabrands.co.jp)
Animoca Brands KKは、講談社、集英社、三菱UFJ銀行、SANRIOなど、すでに多くの大手企業とパートナーシップを提携しています。
WEB3.0の世界へ発信していく環境やノウハウを提供し、グローバル展開をサポートしてくれるため、日本のコンテンツがWEB3.0の世界に羽ばたく手助けをしてくれると期待できます。
この記事では、アニモカブランズがグローバルに投資しているゲームやプロジェクトを紹介していきたいと思います。
この記事は2022年11月6日時点の情報です。
Contents
アニモカブランズが出資しているプロジェクトや企業
前にも言ったとおり、アニモカブランズはWeb3.0関連プロジェクトに世界各国さまざまな事業に出資しており、独自のエコシステムとして構築しています。
本当にたくさんの会社に出資していますがここでは、ほんの一部を紹介したいと思います。
The Sandbox(ザ・サンドボックス)
The Sandbox(ザ・サンドボックス)とは、ボクセルで作られたメタバース上のゲームプラットフォームです。
界隈ではメタバースといえば、The Sandboxといっていいほど、知られています。
ザ・サンドボックスの世界は、有限な土地(LAND)という空間な中で、だれでも自由度の高いコンテンツが作成できるのがポイントで、そこではさまざまなコンテンツやイベントが展開され、経済活動も行われることで仮想現実(メタバース)の世界が実現すると、期待されています。
こうした期待から有名企業やブランドが土地(LAND)を所有したり購入したニュースが流れるたびに注目を浴びています。
OpenSea(オープンシー)
OpenSea(オープンシー)とは、世界最大級のNFTのマーケットプレイスです。NFTアートやゲームアイテムなどあらゆるNFTが取引可能で、取り扱いアイテム数、取引量ともにトップクラスのマーケットプレイスです。
OpenSea上ではウォレットを持っていれば、ユーザー同士で、自由にNFTを売買することができ、手数料も安いのが特徴です。
Bored Ape Yacht Club(BAYC)
世界的に人気を集めている猿をモチーフとしたNFTアートコレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」との提携も発表しています。
BAYCは、ジャスティンビーバークラスの世界的有名人や影響力ある人物がBAYCを購入したり、NFTをSNSのアイコンにするなどして話題になり、とんでもない価値が付いています。
BAYCの作品は1万点あり、全く同じ猿がおらず、すべてに個性があり、それぞれが世界で1つのデザインというプレミア感が出せることが特徴です。
Axie Infinity(アクシーインフィニティ)
Axie Infinity(アクシーインフィニティ)とは、ベトナムのSky Mavis(スカイメビウス)という企業が開発し、2018年にリリースされた、世界的に有名なNFTゲームです。
かわいらしい見た目の「アクシー」と呼ばれるモンスターを所有し、育成して敵を倒してステージを進めたり、プレイヤー同士でバトルして遊ぶことができるゲームです。
ブロックチェーンゲームの元祖ともいわれており、このゲームの特徴でもある遊びながら稼ぐことができるという「Play-to-Earn(プレイトゥーアーン)」という言葉もトレンドとなり、世界的に注目を浴びました。
Star Atlas(スター・アトラス)
Star Atlas(スター・アトラス)とは、宇宙空間を舞台にした高グラフィックのブロックチェーンゲームです。
最新のゲームエンジン「Unreal Engine5(アンリアルエンジン5)」を使用して作成しており、最新のゲームをやってきたプレイヤーでも感動するほど、とてもリアルで、美しいグラフィックのNFTゲームとして注目されています。
Crazy Defense Heroes:防衛ヒーロー物語
Crazy Defense Heroesとは、Animoca Brandsが手掛けるスマートフォン用アプリゲームです。2017年12月にiOSで、リリースされたのが始まりで、日本では「防衛ヒーロー物語」という名前リリースされており、日本語対応もばっちりできています。
当初はPlay-to-Earnの要素はありませんでしたが、2021年2月に独自トークン「TOWER」を導入し、独自のPlay-to-Earnの仕組みを取り入れました。今も注目されているNFTゲームのひとつです。
2022年10月から11月にかけて、BAYCとのコラボイベントも行われました。
コインチェック株式会社
日本で有名な暗号資産取引所Coincheckを運営する会社で、マネックスグループ株式会社の完全子会社でもあります。
取引通貨の種類が多く、初心者でも使いやすい設計になっていることが特徴です。また、ユーザー同士でNFTの取引ができる独自のマーケットプレイスももっており、そこではアイドルのNFTトレカや、The SandboxのLANDなども取扱いされています。
Yield Guild Games(イールドギルドゲームス)
Yield Guild Games(イールドギルドゲームス):YGGは、世界最大級のゲーミングギルドです。2022年4月には日本法人も作られ、日本市場にも進出しています。
また、ガバナンストークンの役割をもつ「YGG」という暗号資産(仮想通貨)を発行しています。
このトークンを持っていると、運営方針やルールを決める際に投票する権利が与えられたり、活動の報酬として「YGG」を受け取ったりもできるようです。
まとめ
以上、アニモカブランズは、WEB3.0界隈で非常に活発な動きをして、大きな企業やプロジェクトと連携を深めています。その中で、独自のエコシステムを広げていき、巨大なグループができあがりつつあります。
特にブロックチェーンゲームやメタバースに力を入れており、今後の展開を期待してみていこうと思います。